第48回目のゲストはTHE BAWDIESのヴォーカル&ベーシストのROYさんです。小学校からの同級生だったJIM、MARCYと高校からの同級生TAXMANと共に結成したTHE BAWDIESは唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に世界中のロックファンを魅了し続けている。今日はそんなROYさんのヴァイナルハンティングに同行させていただいた。


高円寺駅から歩くこと5分。パル商店街に建つビルの2階に目的地のBE-IN RECORDSはあった。ここは国内屈指のUK物の貴重盤が数多く並ぶ名店。店内に入りズラリと壁に並んだお宝レコードを見てそわそわしだすROYさん。インタビューよりもレコードが気になってしょうがいないようだ。


「中学生の頃はバスケ部に所属していて、引退するまではバスケ一筋でした。本気でやっていただけに引退してから心にポカッと穴が空いちゃって……、その穴を埋めるかのように急激に音楽にのめり込んだ感じですね。それからはひたすらバイトをしてレコードを買う毎日でした」。レコードを掘りながら昔話が続きます。「あの頃はお金もあまりなかったので、友達(バンドメンバー)と手分けして買ったこともありましたね。俺はこれを買うからお前はこっちを買ってよって(笑)。そして聴いた後に交換するんです」。 インターネットの普及と共にレコードを買うことを辞めてしまったミュージシャンも多いが、ROYさんのレコード探求はまだ続いている。「今でもレコードは買い続けています。ディープな世界ですから、探し求めるレコードもよりマニアックになっていきます。ネットで探して海外から通販することもありますね。完全にコレクターです」。
今日もタイミングを見計らっては店員さんを捕まえて入荷の情報などを探っているROYさん。ネットでなんでも買える時代だと思われがちだが、本当に貴重なレコードは店頭に並ぶと同時に人手に渡ってしまい、オンラインショップにはなかなか出回らない。マーケットをよく知る店員さんのアドバイスは貴重である。だからこそレコード屋巡りはやめられない。
この日、ROYさんが穿いていたのはLeeのオーバーオール。「ステージではセットアップのスーツが多いですが、普段はゆったりした服も着るんです」。お宝を探し当てたROYさんだったが、取材が終わったあとも「もう少し探したいので残ります」と一人でお店に留まったのであった。



Lee / WAFFLE L/S TEE(LT2903-157) price: 5,000yen + tax