Connect
with Us
Thank you!

PAPERSKYの最新のストーリーやプロダクト、イベントの情報をダイジェストでお届けします。
ニュースレターの登録はこちらから!

Current Issue

SHIMANAMI
Dreamy

[ ゲスト ]
山瀬まゆみ
鶴田さくら

海道から繋がる美しい島々を巡り、そこに浮遊する夢を探す旅へ

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」。全長約60kmの道中には瀬戸内海に浮かぶ美しい島々の風景があり、その風景のなかには、土地土地の文化と営みが息づいています。自然豊かな島々を旅すると時々夢のような景色に出会えることがあります。そんな場所には素敵な夢を持ち、行動し、育む人たちも暮らしています。満月の夜に船を出す人たち、愛と優しさでワインをつくる人たち、土地を思い作物を育てる人たち、島の音楽を奏でる人たち。今号では、「瀬戸内しまなみ海道」とともに「ゆめしま海道」「安芸灘とびしま海道」にも足を伸ばし、夢を現実にするように、また現実を夢のように生きる”Dreamy”な人たちに会いに行きます。旅のゲストは、「目に見えないけどそこに確かに存在するもの」をテーマに、抽象的なペインティングとソフトスカルプチャーによる作品を発表するアーティスト山瀬まゆみさん、音楽療法士のバックグラウンドも持つエレクトロニックミュージックプロデューサー・DJの鶴田さくらさんのお二人。島々を巡り、そこに浮遊する夢を探す旅へ。

Editor’s Letter

No.69 — HIROSHIMA&EHIME
Shimanami(2023) 

夢のような、夢、そして夢見る人たち

文:ルーカス B.B.


100以上の島々が宝石のように海に浮かぶ、しまなみエリア。広島県と愛媛県の沿岸部に挟まれたこの場所で、夢を描くことから始めよう。

ここは、さざ波が子守唄を歌うところ
ここは、太陽と月が一直線に並び、毎日、空に新たな傑作が生まれるところ
ここは、レモンの木が魔法のイエローと輝くグリーンを放つところ
ここは、青と緑のオーケストラが海にきらめくところ
ようこそ、“夢の島”へ

夢のようなしまなみの旅に、僕らはアーティストの山瀬まゆみさんと音楽家の鶴田さくらさんを招待した。スウェーデン製の電動モーターサイクルに乗って、土地の風と香りを感じながらしまなみエリアを巡る。名物の芋けんぴやお好み焼きを味わい、この地で暮らす「ドリーマー=夢見る人たち」を訪ねた。彼らに会って、それぞれの物語を直接、聞かせてほしい。そして、その物語を本誌でシェアし、読者のみなさんが夢を膨らませるきっかけになればと思ったのだ。

最近、人々は“ゴール”と“夢”を混同し始めているのではないかと感じることがある。僕らが知るように、ゴールとは達成しようとするもの。一方、夢には、心が動かされて行動する以上の理由はない。ゴールには達成が伴い、多くの場合、プレッシャーや障害が伴う。片や、夢には、軽やかなハートと豊かな想像力、健やかな心と身体、そして自分自身と他者へのたくさんの愛が詰まっている。

理想的に言うならば、僕たちはみんなドリーマーだ。僕らには夢を見る能力が備わっている。しかし、純粋さに欠けたり、夢をゴールと勘違いしてしまうと、たちまち夢を見る能力が失われてしまう。だから今号ではしまなみエリアを特集し、この土地と人々のエッセンスに浸ることで、夢を取り戻すきっかけを届けられたらと思ったのだ。しまなみは、間違いなくあなたの心を開き、マインドを高めてくれる場所だから。

さあ、日本の夢の島、夢見る人たちが暮らす島々へ。
ようこそ「Dreamy」特集へ。
ようこそしまなみへ!

Soundtrack

SHIMANAMI

PAPERSKY Soundtrack For Travelers
旅する音楽 しまなみ編

このプレイリストは、これから旅に出る人たちのために選んだ、架空の旅の音楽。とにかくうっとりしてしまうしまなみの美しい景色と、本特集の“Dreamy”というキーワードから、その地をさらに気持ちよく過ごせる10曲をセレクトしました。広々とした空や海を眺めながら、サイクリングにも合いそうな爽やかに駆け抜ける前半から、気づけばその美しい島々の風景に没入してしまいそうなチルアウトな後半まで、ぜひゆっくりとお楽しみください。

Selected by:
GOOD NEIGHBORS’ MUSIC VENDER
坂口修一郎 (BAGN Inc. / Double Famous)
鳩貝建二 (BAGN Inc.)

  1. COMB MY HAIR / Kings of Convenience
  2. PRECIOUS SECOND / Naïm Amor
  3. DIANA / Caetano Veloso
  4. TODAY IS THE DAY / Yo La Tengo
  5. SANTA MARIA DA FEIRA / Devendra Banhart
  6. ELECTRIC COUNTERPOINT – FAST (MOVEMENT 3) / Steve Reich
  7. TAOMA / Guru Guru
  8. CLOUD BOAT / Masahiro Takahashi
  9. I SING HIGH / Sam Gendel & Sam Wilkes
  10. I WISH I WISH / Sam Amidon

Articles

Back Numbers