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TRAIL LEARNING
未知を拓く冒険「歩く」

「歩くこと」は、私たちをどこへ導いてくれるのか。旅先の道、海や山を歩む道、日々の暮らしの中の通り道。仕事の休憩に、ふと歩く小道。歩くという営みのなかには、身体がひらき、感覚が澄み、思考が深まっていくような時間がある。知識だけでは届かない場所へ、そっと導いてくれることさえあるのだ。「トレイル・ラーニング」は、そんな「歩くこと」に潜む“学び”の可能性を見つめた書籍。身体を通じて自然を感じ、自分らしさを見つけていく——。そんな素朴で身近な行為である「歩くこと」の価値を、さまざまなクリエイターたちとともに探っていく本だ。

04/25/2025


本書の企画・編集を手がけたのは、ルーカスB.B.(PAPERSKY編集長)と、海をテーマに教育活動を行う田口康大(3710Lab)。

拠点とする静岡・焼津で「自分で道をつくる」ことの可能性を探り、海と山をつなぐ「KATSUO TRAIL」を生み出したルーカス。一方で、身体的な海とのつながりに注目し、海洋教育の新たなアプローチを模索していた田口。

2人の対話によって「歩くこと」と「学ぶこと」が結びつけられ、本書の視点が生まれたのだ。歩きながら自分の物語を紡いでいく、その感覚と可能性を多くの人と共有したいという思いから本書は出発した。

本書は、デザイナーや詩人、写真家など自らの道を切り拓いてきた13人のトレイル・ラーナーが登場する。それぞれの視点から「歩くこと」と向き合い、その行為の先に見つめている世界が、静かに浮かび上がってくる。

彼らはそこで何に出会い、どんな新たな創造の種を見つけているのだろうか。一人ひとりの歩く物語が、一歩一歩、道を辿るように展開されていく。

それぞれが歩くことで見出した世界には、身体を通して得た確かな感覚が息づいている。彼らは、途中にある出会いや揺らぎに身を委ねながら、ときに足を止め、また歩き出す。


本書はどちらの面からも読み始められるユニークなデザインが特徴だ。それぞれが異なるスタイルで構成されており、どこから歩き始めてもいい――そんなトレイルと同じ感覚が、本のかたちにも込められている。

2025年に本格始動される「KATSUO TRAIL」はトレイル・ラーニングのコンセプトを体現する全長204.5km、獲得標高6150mの行程をもつ実在のルートであり、本書ではそのマップも織り込まれている。

地域の気候風土を体感し、歴史や伝統を学び、地域の人々と交流を楽しむ。トレイル・ラーニングの実践の場として、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

この本は、遠くへ歩き目指す旅の本ではない。むしろ、自分の足もとから始まる学びの旅。読むことが歩き出すきっかけになる、そんな一冊である。

歩くことで生まれる気づきやインスピレーションを通して、自分自身と深く向き合う。あなた自身の「歩く意味」を見つける手がかりになるかもしれない。その歩みの中で広がっていく世界には、きっと新たな発見やまなざしが待っている。そこから、あなた自身の歩く学びの旅が始まるかもしれない。

TRAIL LEARNING―未知を拓く冒険「歩く」
発売日:2025 年5月5日
定価:3,300円(税込)
判型:B5 縦型変形
頁数:128頁
ISBN:978-4-9913001-3-4
発行元:みなとラボ出版
助成:日本財団
URL:www.3710lab.com

Editor in Chief & Creative Director:田口 康大(3710Lab)、ルーカスB.B.
Art Direction & Design:伊藤 正裕(Salmon Design)
Writers:村岡俊也、倉石綾子、小泉悠莉亜
Designers:徳久 友希、深澤 朱子(Salmon Design)
Photographers:根本 絵梨子
Assistant Editors:佐藤 久美子(3710Lab)、石野田 輝旭(FLOOAT.inc)
Printing:藤原印刷