TOKYO TREE TREK

お目当ては街のシンボルツリー!
大都会の自然を探して、and wander的東京ハイキング

世界のどの都市と比べても、トップレベルで緑が豊かな街、東京。and wanderのふたりと出かけるのは、街を代表するシンボルツリーをめぐる約60kmのハイキング。高台にある高級住宅街から武家屋敷の面影残る文教地区、どこか昭和レトロな趣き漂う下町エリアまで、6セクションを歩いてみたら、普段はお目にかかれない、東京の素顔に出合えるかも。

10/15/2020

Section 6 浜離宮〜皇居外苑(8km)
東京のランドマークをホッピング

浜離宮を後にして芝公園から皇居を目指すセクション6では、東京のおなじみのランドマークがいくつも現れる。東京タワーの真下を通り、愛宕神社、日枝神社というふたつの神社に立ち寄り、国会議事堂周辺を巻いて憲政記念公園へ。その先に見えてくるのは特徴的な高麗門。いよいよゴールの桜田門だ。

始まりの芝公園一帯は、じつは隠れた巨木スポット。芝公園内の推定樹齢200年のタブノキ、増上寺境内にある、グラント将軍が植えたというグラントマツ(ヒマラヤスギ)、銀杏坂周辺のメタセコイアの林……。葉を落としたメタセコイアの枝の合間から、東京タワーがちらちらと見え隠れしていた。

クスノキの常緑樹、タブノキ。芝公園には樹高10mの大木が

その先の愛宕神社は、自然の山としては23区一の高さを誇る愛宕山の頂上にある。この標高(25.7m)を生かして江戸の防火の鎮守として創建されたもので、「出世の階段」と呼ばれる大階段が有名だ。続いて立ち寄った赤坂の日枝神社は、アプローチにエスカレーターがある現代的な仕様。山を模した山王鳥居をくぐって参拝する。TTTで立ち寄ったなかで最も東京の中心部に位置する神社でありながら、なぜか山や自然の鎮守である猿を祀っていることにand wanderとの不思議な縁を感じる。

愛宕神社の「出世の階段」を一気に登る。講談の「寛永三馬術」の登場人物、曲垣平九郎でもお馴染みだ

全都道府県の木が植えられている国会議事堂、和と洋、趣の異なるふたつの庭園を楽しめる憲政記念公園を抜けると、そこに現れる桜田門!皇居外苑の松林を歩きながらしばしゴールの感慨に耽る。「こうして徒歩で皇居を目指したことがなかったから、桜田門が新鮮」(森)、「外苑のマツがこんなに手入れされていることも知らなかった」(池内)。

よく手入れされたマツと高層ビルのコントラストが面白い皇居外苑

本当はここがゴールなのだけれど、ついでに日比谷公園にある「首かけイチョウ」にも立ち寄ろう。伐採されかけていたのを、明治神宮の森をつくった本多静六博士が首をかけて救ったものだ。みごとな枝ぶり、太い幹、紅葉の時期は黄色の衣を纏ったように見えるという。明治神宮に続き、あらためて本多先生の先見性に脱帽したのだった。

東京のどまんなかに松林が広がる皇居外苑

■Tree Spot
・芝公園 
・大本山 増上寺 
・愛宕神社
・神谷町緑道
・日枝神社
・憲政記念公園
・皇居外苑 
・日比谷公園 

STRAVA
ルートアプリ「STRAVA」による、TOKYO TREE TREKのルート60kmのすべてを記録したオンラインルートマップです。自転車で巡るなら「STRAVA」のアプリをダウンロードしてご活用ください!
YAMAP
登山アプリ「YAMAP」がTOKYO TREE TREKをサポート!実際に歩いてルートを巡る際にお使いいただける詳細マップです。「YAMAP」のアプリをダウンロードして、東京の自然を探しに出かけましょう。
PAPERSKY NO.62 TOKYO TREE TREK
次々と高層ビルが誕生し、大きな変貌を遂げる街、東京。そんな東京の大地に根を張り、街を見守るかのように生きる樹木をめぐる特集です。ゲストはand wanderの池内啓太さん、森美穂子さん。
text | Ryoko Kuraishi photography | Norio Kidera special thanks | Shinichi Kimura (Cyclex)