TOKYO TREE TREK

お目当ては街のシンボルツリー!
大都会の自然を探して、and wander的東京ハイキング

世界のどの都市と比べても、トップレベルで緑が豊かな街、東京。and wanderのふたりと出かけるのは、街を代表するシンボルツリーをめぐる約60kmのハイキング。高台にある高級住宅街から武家屋敷の面影残る文教地区、どこか昭和レトロな趣き漂う下町エリアまで、6セクションを歩いてみたら、普段はお目にかかれない、東京の素顔に出合えるかも。

09/29/2020

Section 3 新宿御苑〜東京大学(10km)
武家屋敷の面影残る界隈と、江戸時代の樹木

セクション3は新宿御苑から若松河田方面へと北上し、戸山公園、早稲田大学構内、神田川沿いの遊歩道を経て東京大学へ至る10kmのルート。神田川沿いにある関口台一帯は、江戸時代初期、徳川家康の江戸城入城とともに開発が進められたエリアである。はじめに藩主の下屋敷と寺社がつくられ、五街道のひとつ、中山道が整備されると街道筋には商家が立ち並び、商活動が活発になり、やがてまちを形成した。

文豪が愛した老舗の宿、本郷の鳳明館

というわけで、このエリアの見どころはかつての武家屋敷やその鎮守となった寺社、幕府直轄の施設に残された大木だ。ホテル椿山荘東京の裏門付近で見られる樹高20m、樹齢500年を超えるスダジイ。神田川上水が拓かれて以来、関口水門を守護してきた水神社の、樹齢300年ともいわれるイチョウ。江戸幕府によって開園された小石川薬園を前身とする小石川植物園ではヒマラヤスギやクスノキの大木が楽しめる。ここのいちばんの古株は園の西側にあるサネブトナツメとか。1979年の台風の影響で倒れてしまった地味な見た目の木なのだが、1727年に中国から輸入されたという当時の記録が残っている。いずれにしろ江戸時代、もしくはそれより以前からあるのは確かで、ゴツゴツと荒れた樹皮や幹にできた空洞に数百年という時の積み重ねを感じて感慨を覚えるはずだ。「東京はどこのエリアもだいたい知っていると思うけれど、これだけ江戸の薫りを感じさせる場所は少ないかも」(森さん)、「小日向や小石川というと大名屋敷を受け継いだ庭園で知られる住宅街だけれど、同じ高台にある住宅地でも池田山や白金とは植栽や緑地のつくり方がまったく違う。違いを感じながら歩くとおもしろそう」(池内さん)。

椿はもちろん、古木も見逃せないホテル椿山荘東京。御神木は樹齢500年のスダジイだ
肥後細川庭園がある目白・関口台界隈には昔から椿が自生しており、「椿山」と呼ばれる景勝地だった
その昔、伝通院の境内だった善光寺坂には当時の名残のムクノキが残る

さらに歩を進めて東大本郷キャンパスへ。東大といえばイチョウ並木だ。大学のロゴにもイチョウが描かれているが、キャンパス内には290本ものイチョウが植えられている。さらに工学部前にある樹齢300年以上の大イチョウを訪ねてこのセクションを終えた。

戸山公園にて山手線内最高峰の築山(人造の山)、箱根山を登山。標高は44.6m !
さまざまな種類の植物に触れ合える小石川植物園

■Tree Spot
・戸山公園
・穴八幡宮
・大隈庭園
・肥後細川庭園 
・関口水神社 
・ホテル椿山荘東京
・小石川植物園
・善光寺坂
・東京大学

STRAVA
ルートアプリ「STRAVA」による、TOKYO TREE TREKのルート60kmのすべてを記録したオンラインルートマップです。自転車で巡るなら「STRAVA」のアプリをダウンロードしてご活用ください!
YAMAP
登山アプリ「YAMAP」がTOKYO TREE TREKをサポート!実際に歩いてルートを巡る際にお使いいただける詳細マップです。「YAMAP」のアプリをダウンロードして、東京の自然を探しに出かけましょう。
PAPERSKY NO.62 TOKYO TREE TREK
次々と高層ビルが誕生し、大きな変貌を遂げる街、東京。そんな東京の大地に根を張り、街を見守るかのように生きる樹木をめぐる特集です。ゲストはand wanderの池内啓太さん、森美穂子さん。
text | Ryoko Kuraishi photography | Norio Kidera special thanks | Shinichi Kimura (Cyclex)