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BESS × PAPERSKY

ワンダーデバイスから生まれるエネルギー!
家は楽しみを創造する「装置」だ。

One Japan ~ 47 Neighborhoods

日本各地にはそれぞれの魅力やオリジナリティがあり、それぞれの地域はつながりあい、影響しあいながら独自のカルチャーを育んでいる。 One Japan ~ 47 Neighborhoodsは、そんな日本の各地方で実現可能な「クリエイティブで豊かな暮らし」をBESSとPAPERSKYが探す旅の物語。第十五回は大阪府高槻市のご家族を訪ねた。

10/14/2025

大阪と京都のほぼ中間に位置する大阪府高槻市。今回はこのエリアで生まれ育ったご夫婦の家を訪ねた。市の北部には川遊びや紅葉などが楽しめる摂津峡、市内には淀川流域最大級の今城塚古墳や安満遺跡など、悠久の歴史を感じさせるスポットも点在。

豊かな自然と都市部の利便性を兼ね備えたこの高槻へ、PAPERSKY編集長のルーカスとともに向かったのは、全国的な知名度を誇る大阪のクリエイティブチーム「graf」の服部滋樹さん。暮らしを創造するプロでもある服部さんを交え、暮らしや家のあり方についての語らいが始まった。

訪れた人/ルーカス B.B.(PAPERSKY編集長)
訪れた人/服部滋樹さん(クリエイティブチーム「graf」代表。大阪府在住)
迎えた人/松下和真さん、翔子さん、虎太郎くん、小次郎くん、紗佳さん(大阪府高槻市在住、BESSの家オーナー)


1. BESSじゃなければ家は建てない!



家がひしめく住宅街を進んでいくと、川辺のエリアに突き当たった。川の土手沿いにあるちょっとユニークな立地。広々とした庭はまるで小さな公園のようにも見える。外から見ても、いかにも楽しげな家。僕らはワクワクしながら「ワンダーデバイス」の中へ入っていった。


ルーカス B.B.(以下、ルーカス) 「家に入った瞬間から、山登りが好きだってことがよくわかった。道具のディスプレイが見事だね」

松下和真(以下、和真) 「ありがとうございます。山登りは20年くらい楽しんでます。

服部滋樹(以下、服部) 「道具は家族全員分、完全に揃ってますね。普段はどのあたりの山に行くんですか?」

和真 「基本的に関西圏の山ばかりなので、そこまで厳しい環境の山というわけではないんです。でも冬になれば雪山も登ることがありますね」

ルーカス 「BESSの家に住む人って、趣味を追求しながら、その世界観を家とともに豊かに表現している人が多いよね。ここに住んでいれば、家にいても次に山登りに行くのが自然と楽しみになっちゃう感じでしょう」

服部 「イメージとしてはベースキャンプですね。家の中がもう次の登頂のためのベースキャンプと化していて。ここでいろいろな準備をして山に挑むという感じがとても楽しそう」

ルーカス 「ところでこの家はどういう経緯で出来上がったの?」

和真 「僕も妻も高槻出身で、結婚しても高槻に住み続けていて。以前はそう安くもない賃貸物件で暮らしていたんですが、妻から『子供が小学校に上がるまでに持ち家が欲しい』と。そのうち僕もその気になってきて、そういえば以前、アウトドア雑誌でBESSのことを知って気になっていたことを思い出して、じゃあ京都の久御山にあるLOGWAY(展示場)へ見に行ってみようということになったんです。そこで『ワンダーデバイス』の実物を初めて目にして、もう一目惚れという感じで」

松下翔子(以下、翔子) 「私は家が欲しいということだけを考えていて、どういう家に暮らしたいかというこだわりはあまりなかったんです。だけど、夫婦でLOGWAYに行ってから、主人はBESSじゃないと嫌だという感じになっていって(笑)」

ルーカス 「どうしてそこまで気に入ったの?」

和真 「一番は土間の雰囲気とか使い勝手ですね」

服部 「よくわかります。確かにこの土間のスペースにこだわりが詰まっている感じがしますね」

翔子 「最初は土間と聞いて伝統的な日本家屋のイメージが頭に浮かんだんですが、実際に見てみるといい感じで私もとても気に入りました」

ルーカス 「『ワンダーデバイス』のデバイスは『装置』という意味だけど、松下さんのこの家はまさしく『装置』という感じがするね。山に登るための装置でもあるし、暮らしを楽しむための装置でもある。そこまで気に入ったら他の家とは比べなかった?」

和真 「一般的な建売り住宅と比べましたが、僕の中ではワンダーデバイスの魅力にはかないませんでした(笑)」

翔子 「もうBESSじゃないと家を建てない!という主人の強い意志を感じて。私もなるべく早く家が欲しかったので夫婦揃って『ワンダーデバイス』に決めるまでほとんど時間はかからなかったですね」

ルーカス 「購入してみないとわからないことって多いけど、直感って大事だよね。迷わず、これが欲しい!っていう時って、うまくいくことが多いと思う」

和真 「そうですね。暮らしてみて、やっぱりこの家にして良かったなとつくづく感じています」


2. 自分の世界を広げてくれる家



服部 「それにしてもユニークな敷地ですよね。川っぺりにあって、土手までが広々とした敷地になっていて。高槻はいわばベッドタウンだから一般的な住宅の敷地が多くて、よくこういう敷地を見つけられたなと思います」

ルーカス 「なんだか庭が公共の遊び場みたい。とても開放感があっていいね。敷地はどれくらいの広さがあるの?」

翔子 「土手の手前までで150坪くらいです。家が欲しいと考えた時、狭くても庭が欲しいよねという話になって。当初は畳一畳くらいの庭でいいかなと思っていたんですけど、段々欲が出てきて。この土地に出会うまでそこそこ苦労しました」

服部 「ご家族で山登りが大好きっていうのは、つまり冒険好きっていうことでもあると思うんです。冒険って、これまで行ったことのない場所の景色を見る、もっともっと知らない風景を見たくなるということでもあって、自分が見える景色を変えていくということなのかなと思う。そう考えると広い庭が欲しい、目に見える景色を広げたいと松下さんご夫婦が考えたのは理解できる気がしますね」

ルーカス 「なるほど。この家自体もいいけど、庭も含めた空間がいいと僕も感じる。虎太郎くんはどう?この家とかお庭、気に入ってる?」

松下虎太郎(以下、虎太郎) 「はい。友達呼んで遊んだり、キャンプとかもできるし。楽しいです」

服部 「えっ、庭でキャンプなんて最高やん!」

翔子 「家の目の前で子どもたちがこれだけ遊べるスペースがあるのもいいですし、家の中から遊んでいる様子が見えるのでやっぱり安心。この家に住み始めてから2年ほどしてコロナが流行したんですけど、そんな状況の中、子どもたちを庭で遊ばせることができていたので、本当にここで暮らせて良かったなと実感しました」

服部 「やっぱりコロナでいろいろなことに気付かされましたよね。突然、仕事も家でやるようなケースが増えて、実は自分の家の居心地があまり良くないと思ってしまった人は多いでしょう。本来、家の居心地の良さなんて当たり前のようにこだわるべきなんですけどね」

翔子 「主人は家にじっとしていられないタイプ。だから以前、賃貸物件に住んでいた時は週末が雨だと外に出られず、イライラしていたんですよ。でも今なら雨が降っていても土間でいろいろやることがあるし、週末にお出かけしなくても家にいるだけで楽しい気分になれる。そういう感じはやっぱりいいなと思います」

ルーカス 「『ワンダーデバイス』に暮らすようになって、自分自身にどんな変化があった?」

和真 「家庭菜園をはじめ、庭の整備とか、DIYとか、できることは何でも自分でやるようになりましたね。それまでキャンプとか山登りとかアウトドア一辺倒だったんですけど、自分の世界がグンと広がった感覚があります」

ルーカス 「家によって、そこに暮らす人の気持ちとか行動が変わるっていうのはやっぱりあるよね。松下さんはBESSの家に住むことで、暮らしをつくる楽しみに気づいたってことだね。虎太郎くんは、大人になったらどんな家に住みたいと思う?」

虎太郎 「大人になってもこういう自由な感じの家で暮らしたいです。それと、自分が本当に住みたいなと思えるような家を建てたいです」

服部 「この家を『自由』と捉えたところがすごくかっこええな」


3. 余白こそが、創造を生み出す



ここで服部さんが持参したおやつのずんだ餅が登場。頬張ると、柔らかなお餅と枝豆のみずみずしい風味が口の中に広がっていく。そんなおやつを食べながら、木の家に住む喜びや、住み継ぐというテーマに話が及んでいく。

ルーカス 「『ワンダーデバイス』って一見、近代的な家に見えるけど、実は木材をたくさん使っているんだよね。服部さんは住宅のプロデュースとかデザインも仕事の領域だけど、木でできた家ってどう思う?」

服部 「僕は『余白』というのが大きなポイントだと思っていて、家に余白をつくるって考えると木の家が理想的ですね。コンクリートとかRCで家を固めてしまうとそこに暮らす人の手を入れるという余白がない。木材が多く使われていれば自分で工夫する余地が生まれるし、暮らしながら自分なりの完成度を高めていくという楽しみも生まれるでしょう」

ルーカス 「余白、大事だね」

和真 「土間も自分でDIYで手を入れて、使いやすくしているんですけど、そうやって家に工夫を入れていくことでどんどん家が好きになっていきます。木の家には確かにそういう良さがあると思いますし、冬場の乾燥とか夏場の湿気とか、気候に対してもとても快適で、木の良さを日々実感していますね」

ルーカス 「木って使い込んでいくとどんどん味が出てきて、自分だけのものになっていくからね」

和真 「ワンダーデバイスとこの土地を選んだ時は、今、この家に住みたいという気持ちももちろん強かったんですが、末長く暮らし続けたいということも同時に考えたんです。老後は自然に囲まれて別荘のような場所で暮らしたいという人が多いじゃないですか。僕は次々と引っ越していくということでなく、ずっと住み続けられる家と土地を選びたいなと考えて。この立地は大阪の中心部へも京都へのアクセスがいい上に、川辺にあって独特の開放感もある。まさに理想的な土地と家に暮らせているなとあらためて感じています」

服部 「いわゆるニュータウンって子どもたちが巣立っていくと親たちが高齢化して、次第にゴーストタウン化していくでしょう。そういう流れを断ち切るためには住み継ぐっていう意識も大事かなと思うんです。松下さんのように長く住もうと考えるとか、次の世代へどう家と土地を継いでいくかとか」

ルーカス 「『ワンダーデバイス』は比較的空間を自由に設定できるから、家族で長く住むことができそうだね。子どもたちが大きくなったらそれに合わせて部屋の仕切りとか、使い方を変えるということもしやすいし。この家がこれからどのように変化していくのか、本当に楽しみだね。今日はありがとう!」

BESSの家
https://www.bess.jp

text | Miguel Utsunomiya photography | Shuhei Tonami videography | Kei Suzuki, Shuhei Tonami