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Issue 64

KOCHI
Modern Nomad

[ ゲスト ]
三上奈緒
石川文菜

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海へ、山へ、大自然の懐へ、野性を刺激する “モダン・ノマド” の高知旅

太平洋を望む海岸線と、四国山地を背にする山間の地域。東西に広がる高知県には、海と山、それらをつなぐ美しい河川が流れ、多様に満ちた自然のフィールドが広がっています。今回は、「モダン・ノマド」をキーワードに、自然をまるごと体感し、野性を刺激する高知の旅を特集します。旅のゲストは、日本各地の生産者を訪ね、土地の食材でポップアップレストランを開く、旅する料理人の三上奈緒さんと、“釣りアイドル” として親しまれる BUN ちゃんこと石川文菜さん。高知のパワフルな女性たちに劣らず、料理人として、釣り師として活躍するふたりと、火を囲み、釣った魚と地元の食材で調理しながら、太古から変わらない営みを通して、心と身体と魂を開放する旅へ出かけます。

Editor’s Note

No.64 — KOCHI(2021) 

高知! ウーマン!! ノマディックライフ!

文:ルーカス B.B.


日本各地を旅するようになって25年以上が経つが、どこへ行ってもクリエイティブで、親切で、おもしろい人々に出会う。でも高知県ほど、ユニークな日本人に出会う確率の高い場所はない。人と違っていることは、むしろノーマル。変なところがあっても、高知の人々は自信に満ちていて自然体だ。つまりその人らしくあることに価値があり、多少変わっていても、高知ならたいてい、なじんでしまう。
PAPERSKYもユニークな雑誌だからか、高知は妙に居心地がいい。外国人編集長が日本人に向けて日本の魅力を発信するメディアを制作していると聞いても、高知の人は驚いたりはしない。それに、「女性のリーダーシップが必要」だとか、「アウトドアや環境を大切に」とか、「新旧を融合させた、より創造的なライフスタイルを」とか、「ローカルとグローバル、それぞれの文化を大事に」といったことを、あえて口に出さず、さり気なくやっている。

今回の高知取材では、ユニークなミッションを掲げて旅に出た。キーワードは「モダン・ノマド」。1週間ほどの旅のなかで、僕らは狩猟採集的な時間を過ごした。釣りをして、旬の食材を探し、海と山でキャンプして調理して食べる。旅のゲストは、釣り師のBunちゃんこと石川文菜さんと、旅する料理人の三上奈緒さんだ。
それと、このミッションを達成するために重要なことがもうひとつ。「はちきん」スタイルを伝えること。はちきんとは、高知の方言で、強くて独立した女性のことをいう。今回のゲストふたりが「ゴールデンはちきん」であったことは言うまでもないが、僕らはこの旅で多くのはちきんたちに出会った。この先、開かれていくであろう「モダンノマディズム」への道は、間違いなくこうした女性たちがリードしていくだろう。

そして、自由自在な移動と時間がより豊かなライフスタイルを実現し、それと同時に狩猟採集といった人間の本能的な欲求を満たすことで、人々はより深く地球とつながる機会を得るだろう。モダンノマディズムとは、交通手段やテクノロジー、ゲストハウス、地酒、サーフボードといった快適なものを取り入れながら、尽きることのない好奇心をもち続けて生きることなのだ。

Soundtrack

KOCHI

PAPERSKY Soundtrack For Travelers
旅する音楽 高知編

このプレイリストは、これから旅に出る人たちのために選んだ、架空の旅の音楽。「モダン・ノマド」という本誌のキーワードをベースに、釣りをしてから食事までの、旅の中での楽しみを想いながら選曲しました。ラウンジ・リザーズのジョン・ルーリーがかつて監督した釣り番組用の楽曲から始まり、釣りモードのまま魚絡みのユルめの前半、色とりどりの食材を調理しみんなで食べる雰囲気を表現したカラフルな中盤、そんな「いい休日感」の和やかな後半まで、高知を巡る1日を連想しながら楽しんで頂けると嬉しいです。

Selected by:
GOOD NEIGHBORS’ MUSIC VENDER
坂口修一郎 (BAGN Inc. / Double Famous)
鳩貝建二 (BAGN Inc.)

  1. AHHH… FISHING / John Lurie
  2. CANOE / John Lurie
  3. TWO FISH AND AN ELEPHANT / Khruangbin
  4. OTHA FISH / The Pharcyde
  5. ORDINARY GUY (feat. The Mattson 2) / Toro Y Moi
  6. WONDERFUL (feat. Gerald Clayton & Mark Guiliana) / Gretchen Parlato
  7. HADANARANHADA (feat. Rodrigo Carazo & Pau Muratore) / Así
  8. OVERLORD / Dirty Projectors
  9.  PRICE (feat. Sabastian Maschat) / Erlend Øye
  10. HOLIDAY / Danny Dwyer

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