仕事、自転車、食べること
ノマド気分で楽しむ、神戸ワーケーション

ルーカス B.B.

 

03/24/2021

先日、神戸の六甲山でワーケーションを楽しむ機会があった。この春、オープン予定の「ROKKONOMAD」と呼ばれる施設は、標高800mの六甲山の中腹に優雅に佇んでいて、大阪湾が見渡せるロケーション。最高に美しいサンセットが眺められ、夏は避暑地として、冬は暖炉の前でぬくぬくと過ごせるワーケーションに最適な場所でもある。

午後の早い時間に新神戸駅に到着した僕は、滞在先へ向かう途中、カフェやスイーツショップが立ち並ぶ北野通りを散策した。まずはお気に入りのサイクルショップ「Spark Scone & Bicycle」へ。ラッキーなことに、最後のひとつのスコーンが残っていた。僕はスコーンをかじりながら、店のオーナーに六甲山への登り下りにふさわしい自転車について相談し、SURLYのPack Ratをレンタルすることにした。

うさぎが飛び跳ねるかのように自転車にまたがり、「KITANOMAD」に向かった。ここでコーヒーを飲みつつ、ネットで神戸情報をリサーチして、数通のメッセージを送った後、六甲山で数日過ごすための買い物をすることにした。ここには三宮、東遊園地で毎週末、開催されている「EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET」の実店舗がある。旬の野菜と干し芋を購入し、バックパックに詰め込むと、滞在先を目指して自転車を走らせた。

1時間半ほど走っただろうか…。ようやく滞在先である「ROKKONOMAD」に到着した。標高800m地点まで登り切り、1,500キロカロリーくらいは消費していただろう。寒い冬の日にやってきた僕は、到着するなりお湯を沸かし、淹れたてのコーヒーをカップに注ぐと、メインルームに腰掛けて遠くを見つめた。一昔前のネスカフェのCMの登場人物になった気分だ。ここは宿泊可能なシェアオフィス。国立公園内に佇むログハウス風の建物は、居心地も最高だ。iPad proを開き、周辺のすばらしい風景を写真に残す。それからメインルームに戻ってメールチェックやPAPERSKYのインスタを更新したりしていると、サンセットの時間が近づいてきた。仕事を一旦切り上げ、僕は大阪湾を見渡せるポーチへと出る。そして、刻一刻と変わっていく空を眺め、ゆるやかに流れる時間を満喫した。

翌朝は六甲のハイキングコースを散策してから昼食。その後、執筆作業をしてから、気分転換にサイクリングに出かけた。森のなかに点在する家々を眺めながら、100年以上前に建設された日本初のゴルフコースや神戸市立森林植物園を見学、そして神戸市北区淡河にある「ケハレ」を訪ねるために裏六甲ドライブウェイを下った。

そこでは、ファームハウスを運営する「NIU FARM」の三宅夫妻に迎えられた。ここでは収穫された食材を使った野菜料理が味わえる。今晩の食事を楽しみに、もう一仕事。オンラインでロンドンのライターとつないで取材を受ける。PAPERSKY62号で特集を組んだ「TOKYO TREE TREK」のコースに関する取材だ。こうして仕事をしていると、キッチンからレモンとスパイスを使った温かい飲みものと手づくりどら焼きが運ばれてきた。なんということか! 

東京のオフィス兼自宅に戻ると、早速、次の旅先を考え始めた。ワーケーションは新世代のノマドワーカーがエンジョイできる素晴らしいアイディアだと思う。まるで自宅の部屋を行き来するように、いろいろな場所で働き、生活するチャンスを与えてくれる。ワーケーションは、僕たちに自由なスピリットを与えてくれるばかりか、心をリフレッシュして、頭脳を活性化させてくれる。今回のワーケーションでは、20km圏内の神戸エリアに滞在しながら、旅行気分を味わいつつ、仕事もできたこと。都会のエッセンスを楽しみながら、一方では大自然にも触れられ、そんな環境で仕事もこなす。そして、農村の古民家のランタンの灯りの下で、新鮮な野菜に舌鼓を打つ。神戸という街は、ワーケーションに最適な場所だ。

ROKKONOMAD
2021年3月下旬にオープン予定の、素晴らしい環境の宿泊可能なシェアオフィス
FARMSTAND EAT LOCAL KOBE
神戸産の新鮮な農作物、海産物などが販売されているショップ
KEHARE
農家が営む農村のゲストハウス