
材料(約1人分)
ほうじ茶(茶葉) … 大さじ山盛り1
水 … 300ml
冷やごはん … 茶碗1杯分

作り方
1. ほうじ茶はお茶パック、または布袋に入れる。



2. 鍋に水と(1)のほうじ茶を入れて火にかけ、沸々としてきたら弱火にする。色と香りが出たら、ほうじ茶を取り出す。




3. (2)に冷やごはんを加え、温まるまで軽く煮てできあがり。好みで塩を少々加えたり、漬物を添えていただく。





奈良では「お粥」のことを、親しみを込めて友人を呼ぶように「おかいさん」というほど、日常的な食べものです。「大和の朝は茶粥で明ける」という言葉があるほど、暮らしに深く根づいています。
今回教えてくれた方によると、学生時代の朝ごはんといえば、よくお母さまが茶粥を作ってくれたそうです。前日の冷やごはんをほうじ茶で煮て作るのが定番で、お粥のお供は胡瓜の甘醤油漬けや白菜漬け、梅干しなどの漬物。ときどき、魚のみりん干しが添えられることもあったといいます。
作り方は、ほうじ茶の粉を入れたお茶パックを水から煮出し、沸騰して茶色くなったところに冷やごはんを加えて煮るだけ。生米から煮る方法もありますが、冷やごはんを使うことでさらりとした仕上がりになり、朝ごはんも手早く作れます。正月にも茶粥をいただき、1月7日には七草粥、1月15日の小正月には小豆粥を食べる習慣があります。なお、奈良の隣県である京都や和歌山にも、同様のお粥文化が受け継がれています。

minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。
