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Japanese Local Cuisine

茶粥(奈良県)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

04/01/2026

材料(約1人分)

ほうじ茶(茶葉) … 大さじ山盛り1
水 … 300ml
冷やごはん … 茶碗1杯分




作り方


1.  ほうじ茶はお茶パック、または布袋に入れる。

2. 鍋に水と(1)のほうじ茶を入れて火にかけ、沸々としてきたら弱火にする。色と香りが出たら、ほうじ茶を取り出す。

3. (2)に冷やごはんを加え、温まるまで軽く煮てできあがり。好みで塩を少々加えたり、漬物を添えていただく。

奈良では「お粥」のことを、親しみを込めて友人を呼ぶように「おかいさん」というほど、日常的な食べものです。「大和の朝は茶粥で明ける」という言葉があるほど、暮らしに深く根づいています。

今回教えてくれた方によると、学生時代の朝ごはんといえば、よくお母さまが茶粥を作ってくれたそうです。前日の冷やごはんをほうじ茶で煮て作るのが定番で、お粥のお供は胡瓜の甘醤油漬けや白菜漬け、梅干しなどの漬物。ときどき、魚のみりん干しが添えられることもあったといいます。

作り方は、ほうじ茶の粉を入れたお茶パックを水から煮出し、沸騰して茶色くなったところに冷やごはんを加えて煮るだけ。生米から煮る方法もありますが、冷やごはんを使うことでさらりとした仕上がりになり、朝ごはんも手早く作れます。正月にも茶粥をいただき、1月7日には七草粥、1月15日の小正月には小豆粥を食べる習慣があります。なお、奈良の隣県である京都や和歌山にも、同様のお粥文化が受け継がれています。



minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。