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Japanese Local Cuisine

孔雀卵(島根県松江市)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

12/24/2025

材料(3個分)

干し柿(大ぶりなもの) … 3個
卵(小ぶりなもの) … 3個
薄力粉 … 100g

A
・水 … 90g
・溶き卵 … 1/3 個分
・米粉 … 適量




作り方


1.  鍋に水と卵を入れて加熱し、沸騰したら弱めの中火にして11分煮たら冷水に入れ、殻をむく。

2. 干し柿はヘタを除き、縦に切り目をいれ開き種を除く。

3. ゆで卵に米粉をまぶし、干柿の内側の端に置き、ゆで卵を柿でぎゅっと包む。

4. A をざっくり混ぜ、(3)につけ、油で揚げる。半分にカットし、盛り付ける。

島根県松江市東出雲町、山々に囲まれた畑地区は、干し柿の名産地として知られる「はたほし柿の里」。山あいには、木造三階建てで一面ガラス張りの「柿小屋」が点在し、11月上旬になると、沢山の干し柿が吊るされ、美しい柿色に染まった光景が広がります。干し柿を作るお母さんが「箱に詰め沢山の干し柿は、富士山の麓のように美しいグラデーションなのよ」と、にこにこと話してくださいました。

この畑地区に伝わる郷土料理「孔雀卵(くじゃくたまご)」は、ゆで卵を干し柿で包み、衣をつけて揚げた、正月のごちそうです。年の初め、年始に来られるご住職をもてなす料理でもあり、この日のために、卵を包めるような大ぶりの干し柿を特別に残しておくそうです。干し柿とゆで卵の断面の美しさ、柿のほのかな甘みに卵のほくほくとした組み合わせが初めての美味しさ。丁寧に育てられた干し柿と、寒い日にも喜んでもらいたいという気持ちが詰まった、畑地区ならではの郷土料理です。



minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。