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Japanese Local Cuisine

でんぷん団子(北海道)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

03/29/2024

材料(4枚分ほど)

片栗粉 … 100g 
水 … 100cc
熱湯 … 200cc(うち大さじ2豆煮汁、なくても可)
煮豆もしくは甘納豆 … 80g
きび砂糖 … 大さじ3(砂糖でも可)
塩 … 小さじ1/4

<甘煮豆、作りやすい量> 
金時豆など … 100g 
水 … 1000cc
きび砂糖 … 80g



作り方

(煮甘豆を作る場合)
1. 豆をたっぷりの水(分量外)で1日ほど水につけておく。

2. 鍋に水分を切った豆と水(1000cc)を入れて加熱する。沸騰したら弱火から中火、水面がふつふつするのを保ちながら1時間ほど煮る。

3. 砂糖を入れ、途中豆が水面から出たら水を足し、豆が柔らかくなるまで煮る。豆がやからかくなったら冷まして出来上がり。たっぷり煮汁があるときは煮汁だけ半量になるまで煮詰める。


(でんぷん団子の作り方)
1. ボウルに片栗粉と水100ccをいれ、木べらでほぐし混ぜる。

2. 水と、あれば豆煮汁大さじ2、合計200ccと、きび砂糖を鍋に入れ沸かす。

3. 沸騰したてのお湯を(1)に一気に流し入れ、熱いうちにすぐ混ぜる。生地がねっとりするので力が入ります。混ざったら煮豆もいれ混ぜます。

4. 表面加工したフライパンを中火で加熱し、お玉1杯分ほど流しいれ弱火で焼きます、一部透明になったらヘラでそっと裏返します。全体が透明になったら出来上がり。 甘味が足らない時は、蜂蜜をかけても良い。

もっちり!ほんのり透明な豆入おやつ、でんぷん団子。北海道名寄市の酪農家のお母さんたちに作っていただきました。初めての食感で、優しい味。北海道特産のじゃがいもからとれる片栗粉や、金時豆、全て道内産の食材で作ります。片栗粉に熱湯を注ぎ混ぜ、金時豆などの甘納豆を入れまぜて、フライパンで焼きあげます。ちょっとお腹が減ったときの軽食や、おやつになります。名寄をはじめ北海道各地で食べられており、地域によっては、ばたばた焼と呼ばれています。

作り方のポイントは、片栗粉に熱湯を入れ一気に混ぜること、粘りが出て少し力が入りますが、こうすることで焼いた時に少し透明にもっちり仕上がります。今回は豆も煮ましたが、市販の甘納豆を使えば、より簡単にできますよ。焼いたらぜひ温かなうちにどうぞ、もちもち食感お楽しみくださいね。



minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。