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Japanese Local Cuisine

里芋ごはん(京都府)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

01/29/2021

材料(お茶碗4杯分)

里芋 … 小2個(1個90g)
油揚げ … 1枚
ちりめんじゃこ … 15g
うす口醤油 … 大さじ2
みりん … 大さじ1
日本酒 … 大さじ1
お米 … 2合
水 … 390cc
塩 … 小さじ1/4程



作り方

1. 油揚げは、キッチンペーパーにはさみ手で押さえてて油抜きをして、みじん切りにする。ちりめんじゃこは、日本酒をかけて混ぜておく。里芋は皮をむき、2cm×3cmを目安にカットする。

2. 研いだお米に、水と全ての調味料を入れて、上に具材を入れて、炊飯器で炊く。(写真は鍋で炊いています)

3. 炊き上がったら一混ぜして出来上がり。

里芋がごろっと入ったごはんは、京都の丹波地方に伺ったときに地元のお母さんが作ってくれました。里芋がホクホクしていて美味しいのです。

そしてもう一つの特徴はちりめんじゃこが入っていること。京都では、ちりめんじゃこを、茄子と一緒に煮たり、酢に浸してご飯と混ぜたり、ピーマンと唐辛子に入れたりと大活躍。スーパーでも、ちりめんじゃこだけでも何種類も並んでいました。この地域では、塩鯖で作る鯖寿司もあります。おそらく海から山中に運ぶ時、塩漬にした鯖や、乾燥したちりめんじゃこが日持ちして普及したのかもしれません。

今回は、里芋とお揚げだけでシンプルに仕上げましたが、ここに椎茸や人参、蒟蒻を入れる方もいます。

(この記事は英語にもなっているので、)外国人の方は里芋はどんな芋だろうと思われてる方もいらっしゃるかもしれませんね。じゃが芋にはない、ねっとりした食感は独特です。ちりめんじゃこは、鰯の稚魚を茹でて乾燥させたものです。

このご飯、炊き上がる湯気とともに、ちりめんじゃこのとっても良い香りがするんです!いつも炊き上がるのが楽しみになるご飯です。


minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。