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Japanese Local Cuisine

だまこ汁(秋田県)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

03/27/2023

材料(2〜4人分)

だまこ用
・お米 … 1合(倍にしても)
・水 … 200cc(倍にしても)


水 … 1500cc
醤油 … 大さじ5〜6
日本酒 … 大さじ3
ナンプラー … 大さじ3(しょっつるでも加)
にぼし … 4尾(なくても加)
鶏もも肉 … 1枚
ごぼう … 1本
せり … 1/2束
結び糸こんにゃく … 8個
ねぎ … 1/2本
舞茸 … 1パック



作り方

1. お米を炊き、炊けたら温かいうちにボウルに移し、水でぬらしたすりこ木で、粒が半分ほどなくなるまでつぶす(この状態を半殺しといいます)手のひらをぬらし、12等分位にし小さくまるめる。数時間おいて表面を乾かす。

2. にぼしは、分量内の水に数時間つけておく。ごぼうをささがきにし、水を入れたボウルに入れアクを抜く。鶏肉はぶつ切りに、ねぎは斜め切り、せりは長さ5cmにカットし、根元は別にしておく。

3. 鍋ににぼし、ごぼう、鶏肉を入れ強火で熱し、沸騰してアクが出たらのぞく。せりの根、ねぎ、調味料を入れる。

4. 残りのせり(仕上げ用に少し別にしておく)、手でちぎった舞茸、だまこを入れ煮たら出来上がり。椀に盛り、仕上げにせりをのせる。

「だまこ汁」は冬の秋田に欠かせない郷土料理。秋田県仙北市田沢湖の旅で出会ったおじさんに教えてもらいました。秋田の郷土食といえば炊きたての米を潰し、太い杉の串にちくわのように長く練りつけて焼いた「きりたんぽ」は有名ですが、ご飯を丸めた「だまこ」は手軽にできるので、各家庭でよく作られています。炊き立てのご飯を半殺しになるまで潰してから丸め、煮崩れしないよう表面を乾かします。

特徴的なのは、せりの根も汁に入れること。根は力強い風味がして美味。鶏は秋田県の比内地鶏を使うこともあります。本来、味付けはハタハタ(魚)で作った秋田独特の魚醤「しょっつる」でさらに旨味を出します。今回は手に入りやすいナンプラーで代用しました。秋田らしい濃いめの仕上げなので、醤油はお好みで調整してくださいね。

だまこは表面を干しているお陰で、汁が濃くても中心にまで味が染みないからほど良いバランス。田沢湖のおじさんに作ったことをお伝えしたら「んだ〜(そうか)うめべ(美味しかったでしょ)」と言われるかもしれません。寒い時期にいただくだまこ汁は「うんめぇなあ〜(美味しいな)」と声に出したくなるほどでした。寒い冬もいただくと元気になる汁です。


minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。