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Japanese Local Cuisine

五平餅(岐阜県)

minokamo

料理家・写真家のminokamoさんが、日本各地で出会った郷土料理を、レシピと共にご紹介。それぞれの地域で大切に受け継がれてきた料理には、土地の風土や暮らしの知恵が詰まっています。この先もずっと残していきたい “ニッポンのお母さんの味” を、ぜひお試しください。美味しく、楽しい時間となりますように。

10/27/2020

材料(4本分)

炊き立てあつあつご飯 … 1合分(約300g)
素煎りクルミ … 10g
煎り白ごま …   10g

(A)
砂糖 … 大さじ2
醤油 … 小さじ1
みそ(※できれば赤みそ) … 大さじ2
水 … 大さじ2

割り箸(木の棒) … 4本

作り方

1. くるみと白ごまはすり鉢に入れ、すりすぶす。すり鉢がないときは、ビニール袋に入れて麺棒で叩いても良い。割り箸は水につけておく。

2. フライパンに(A)を入れて火をつけ、木べらで混ぜて一煮立ちしたらすぐ火を止め、すりくるみとごまを入れ混ぜておく。

3. 炊き立てご飯をボールに入れて、水で濡らした麺棒でほどほどに粒が残る程度に潰し、濡らした手で4等分にします。割り箸にわらじ型にぎゅっとつけたら、冷まします(少し表面を乾燥させたいため)

4. みそだれを、スプーンの背などで五平餅の片面につけたら、魚グリルか網にのせて焼きます。2分~3分くらいして焼き色がついたらかえして、みそたれをぬり片面も同じように焼いたら出来上がり。

ご飯でできてるけど、おやつのような。ちょっとお腹が減ったとき、おやつが食べたいとき、日常食べる五平餅。岐阜では、五平餅屋さんがあったり、お団子屋さんにもあったりと、気軽に買えて、自分で作る人もいます。甘だれの味噌が焼けた香ばしさがたまりません。昔は、炭火で焼いていたそうです。材料にある赤味噌は、豆みそのこと。東海地方では、豆みそのことを赤みそと言います。

五平餅を作るときは、割り箸など木の棒につけて焼くと気分高まりますが、ご飯だけ丸めてフライパンで焼く方法もお気軽にできます。一番香ばしくておすすめなのは、やっぱりコンロの上に網を置いて焼く方法です。岐阜の地でも、ぜひ五平餅ほおばってみてください。



minokamo | 料理家、写真家
岐阜県出身。子供の頃、祖母と楽しく作った料理の思い出が料理活動のきっかけ。「ひと皿」の中にも、風土・歴史・暮らしが詰まっている各土地の料理を取材、執筆、アレンジなどしている。minokamoが各地の家庭訪ね料理をまとめた「料理旅から、ただいま」(風土社)発刊中。