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HOTEL STRATA NAHA

沖縄が誇る工芸がふんだんに使われたシティリゾート

海洋国家として栄え、15世紀から450年に渡って続いた琉球王国。江戸時代の260年と比べてもいかに長きに渡って続いた王国だったかがうかがえる。琉球は中国や東南アジアなど広範囲に交易関係を持ち、早くからさまざまな文化が混じり合った場所。その独特な文化は現代においても、その他の日本地域とは一線を画す。そんな中で独自な発展をとげたのが沖縄伝統工芸の数々だ。「ホテル ストレータ 那覇」では、館内の細部まで伝統技術が散りばめられていた。

03/24/2021

港があり、琉球王国の玄関口だった那覇は、500年前まで湾に散在する「浮島」から成り立っていた。中国からの使節団「冊封使」を迎えるにあたり、浮島から首里を結ぶ道「長虹堤(ちょうこうてい)」が建設された。痕跡は残らないものの、「ホテル ストレータ 那覇」のちょうど目の前を通っていたそうだ。

STRATA(ストレータ)。英語で「地層」や「層」を意味するこの言葉だ。その土地にレイヤーとして折り重なっている古来の文化や伝統に思いを馳せ、同時に現代においての新たな魅力を「層」として積み重ねていく。この「層」というコンセプトは、「ホテル ストレータ 那覇」の外観から館内のいたるところでそのモチーフを感じ取ることができる。

「ホテル ストレータ 那覇」は、モノレールの美栄橋駅からすぐ、国際通りから徒歩約8分という便利な場所に位置しながら、館内に足を踏み入れると、那覇の中心部にいるとは思えないほどゆったりとした空気が流れている。中庭にある植物の隙間から漏れる木漏れ日がロビーを照らし、中と外との境界線もどこかゆるやかだ。

客室ではランプシェード、フットスローやクッションカバーに首里織を採用。花倉織やロートン織など、首里織の伝統的技法が施されている。部屋にひときわ明るさを与えてくれている琉球紅型もまた、沖縄の自然とホテルストレータのコンセプトを融合させたオリジナルのアートワークだ。

221室ある部屋は10のタイプがあり、その中でもパノラマスイートは天井が5メートル以上もある吹き抜けで、3面ガラス張り。どの角度からも那覇の街並みを見ることができ、部屋だけが建物から突出していて、浮かんでいるような錯覚さえ覚える。

館内には石窯焼きレストランの「あやぬむい」、開放的なカフェ「CAFE STRATA」、そして那覇の市街地が一望できるルーフトップバー「Sky Salon」があり、遠くから訪れる人のみならず、近くに住む人をも巻き込む魅力が詰まっている。受け継がれてきた沖縄らしさを尊重しながらも、カルチャーの交差点として存在するこの場所には、この地に積み重なった「層」と新しさを生み出す条件が揃っているようだ。

photography: Nacasa & Partners



コロナウイルス感染予防の影響により、営業時間等に変更がある場合がございます。詳しくは「ホテル ストレータ 那覇」公式HPをご確認ください。

HOTEL STRATA NAHA
沖縄の地に積層されてきた歴史や文化を滞在のなかで感じ、人々の交流を通して、この土地の新たな魅力を積み重ねていくホテル