Connect
with Us
Thank you!

PAPERSKYの最新のストーリーやプロダクト、イベントの情報をダイジェストでお届けします。
ニュースレターの登録はこちらから!

ハイキングと温泉とビールと

三峰山でととのう
ハイキング、温泉、ビールの極楽旅

登山、温泉、麦酒の三位一体
高原の空気、温泉の湯けむり、そして地元のビール。
登る、癒す、渇きを潤す
山々に囲まれ、温泉で癒され、ビールで乾杯。

04/07/2025

登山に挑戦した後は、温泉での癒しのひと時、そして頑張ったご褒美に一日を締めくくるビール。そんな理想の3拍子を紹介するのが、シリーズ「ハイキング・温泉・ビール」だ。前回紹介した笠間アルプスに続いて、今回も東京から程よい距離の3拍子をご紹介。

始まりは、9時前に本厚木駅を出発する宮ケ瀬湖行厚20バス(神奈川中央交通運行)。小田急線町田駅より西は、週末のハイキングルートが豊富だ。日帰り登山者の多くが向かう先は小田原方面の大山や塔ノ岳、その山塊さらに奥にある丹沢など。今日バスが向かうのは、本厚木駅から北、宮ケ瀬湖方面に向かって25分ほどのところに広がる丹沢大山国定公園の麓だ。

バス停「煤ケ谷」で下車し、「山と高原地図 丹沢」を広げながら、三峰山の方角へ。標高は935メートルと決して高くはないものの、その地形は険しい。鹿対策用ゲートから始まる登山道を少し進むと、5キロ先に山頂があることを示す標識が目に入る。その直後に始まる急な傾斜からは、時おり東京や横浜、そして晴れた日には相模湾や房総半島が一望できる。

中腹の分岐点の一つは物見峠を通る迂回路へと続く。ただし、近年増加傾向にある豪雨による浸食の影響を踏まえると、メインの稜線を進む方が賢明だ。起伏の激しい稜線の一部は狭く、よじ登らなければいけない場所もある。幸いなことに、適所に設置されたチェーンやはしごの助けを借りながら、頂上到達までにかかったのは3時間半ほど。

標高千メートル未満とはいえ、侮ってはいけない。浸食が進み、岩肌が露出した急斜面の登山道が続くうえ、冬は登山道の一部が凍結し、夏はヒルが出現する。最適なシーズンは、秋の終わり、もしくは今回の登山時期でもあるヒル出没前の春先だ。

こじんまりとした三峰山山頂は、昼食にピッタリな休憩スペース。平日のこの日、山頂ですれ違ったハイカーは2人だけ。山頂からは、来た道を引き返すことも可能だが、お勧めしたいのは、唐沢峠方面へと続くアップダウンを繰り返す尾根だ。「山と高原地図」に破線で示される難易度の高い部分も含まれるが、道しるべのピンクのテープを見失わないようにすれば、何とか道をたどることができる。

唐沢峠に差し掛かると、そのまま大山方面に向かうのではなく、不動尻・七沢温泉方面へ。山の斜面をジグザグに下りながら、うっそうとした森の中をさらに降りると、川沿いの砂利道が姿を現す。道はそのまま川沿いに雑木林を抜け、柑橘系果樹園や養魚場のある農村を通って七沢温泉へと続く。

下山途中に差し掛かる真っ暗な山上トンネルは、肝試しにふさわしい。トンネルを抜けて、少し歩いたところから湧き出すミネラル豊富な湧き水は、わざわざ遠方から汲みにやってくる人もいる名水だ。

やがて到着したのは七沢荘。東京都心からわずか1時間の厚木市にあるこの温泉宿は、美肌の湯として知られる天然温泉。「七沢」という地名は、この地域を流れる7つの小川で構成される豊かな源泉に由来する。無色透明の泉質は化粧水のような心地よさで、入浴後も体を温め、若返り効果があることから「化粧水風呂」とも呼ばれている。屋外に設置されたサウナで、さらに身体を整えよう。

イノシシ鍋など新鮮な地元の食材を取り入れた、見た目にも美しい季節の料理を堪能できる。湯上り後は、最寄りのバス停「広沢寺温泉入り口」からバスに乗ること20分。再び本厚木駅に到着する。

イノシシ鍋(冬季限定)

ハイキングと温泉でリフレッシュしたら、本厚木駅すぐそばにあるサンクトガーレンタップルームへ。この神奈川のローカルブルワリーでは、ペールエール、IPA、ヴァイツェン、フルーツビール、麦酒など20種類の自家製生ビールと、12種類のピザ、14種類のチーズ、10種類のソーセージが楽しめる。

なみなみと注がれたビールに、ゆったりとくつろげる雰囲気は、充実した一日を締めくくるにふさわしい空間。起伏の激しい三峰山、そして温泉の静寂とはまた別の楽しみだ。

三峰山は、体力に自信がない人には向かないが、地図を片手に仲間と一緒に難所を乗り切れば、やりがいのある清々しい一日が約束されている。変化に富んだエキサイティングな登山道を終えた後は、温泉でのおだやかなひと時、そして厚木の格別なビールセレクションを楽しむくつろぎのひと時が待っている。自然、くつろぎ、そして堪能の3拍子は、都心の喧騒からほんのすぐ先にあり、日本最高峰のアウトドアレジャーを手軽に楽しむことができる。

Places & Information

<バス>
厚保20(神奈川中央交通:本厚木発宮ケ瀬湖行)

<ルート>
バス停煤ケ谷 ▶︎ 山登山口 ▶︎ 三峰山山頂(934.6m)▶︎ 唐沢峠 ▶︎ 不動尻 ▶︎ バス停広沢寺温泉入り口
ハイキング所要時間は6時間超。
雨天時や凍結時、6月~10月はヒルが出るので避けること。
七沢から厚木バスセンターまでは、厚33バスが運行。

<温泉>
七沢壮
住所:神奈川県厚木市七沢1830
電話:046-248-0236
https://www.nanasawasou.jp/

<ビール>
サンクトガーレンタップルーム
神奈川県厚木市中町2-2-1 
電話:本厚木駅北口改札外 050-5593-5087
https://www.sanktgallenbrewery.com/taproom/