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WHOSE SOCKS? vol.7 山と道 夏目彰さん&由美子さん

本誌との連動企画「smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?」。通気性と保温性にすぐれたスマートウール社のソックスを、毎号、アウトドアやスポーツ等、さまざまな分野でご活躍の方々に履いていただき、本 […]

12/04/2012

本誌との連動企画「smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?」。通気性と保温性にすぐれたスマートウール社のソックスを、毎号、アウトドアやスポーツ等、さまざまな分野でご活躍の方々に履いていただき、本誌ではゲストの足下の写真だけを掲載、それが誰の足かを想像し、ウェブサイトでゲストを紹介するといった企画です。
Akira & Yumiko Natsume
smartwool × PAPERSKY WHOSE SOCKS?
ANSWER:山と道 夏目彰さん&由美子さん

第7回目のゲストは、バックパックやスリーピングマット等、世界でも最軽量クラスのハイキングギアを製作する「山と道」の夏目彰さん、由美子さんご夫妻。U.L.(ウルトラライト)ハイクの思想に出会い、仕事もライフスタイルも一変したというおふたりに、これまでに旅したロングトレイルでのお話や山道具への想いを語っていただきました。
「僕はもともと山ではなく、海へと向かうタイプで、休みがあればダイビングとかカヤックをしによく沖縄に行ってました。ところがあるとき、尾瀬に行く機会ができて、実際に行ってみたら、日本にもこんなに美しい場所があったんだ!と感動して。本格的に山に行くようになったのは、その頃からですね。親父が山屋で、毎週末は山に出かけていくような人でしたけど、当時の僕は山には関心がなく、親父と一緒に登山した記憶も1、2度くらいしかありません。でもその時の記憶が印象的で。御岳山に登ったんですが、雲海の広がりの先に富士山が見えて、それは感動的な光景でした」(彰さん)
「私は新潟出身で自然豊かな土地で育ちましたが、山に行くのは学校の遠足かスキーくらい。東京に出てからは自然とは無縁の生活をしていて、長期の休みで1年に何度か海に行く程度でしたね」(由美子さん)
もともとデザインやアート系の仕事に携わっていた彰さん、衣装制作を手がけていた由美子さんが、山にはまったのは5~6年前。それから毎週末、休日は近場の山を歩く日々がはじまり、2010年には長期休暇を利用して、JMT(ジョン・ミューア・トレイル)を歩くことを実現させた。
「ヨセミテに行って、13日間かけて約260kmを歩きました。これまで4泊5日の縦走くらいしか経験がなかったので、最初はどうなることかと思いましたが、4日目くらいから体もだんだん慣れてきて、何もかもが最高の旅でした。国立公園がハイカーのためにつくった山のルールがあるんですが、例えば、テントはどこでも張ってもいいけれど、人から見えないように張ってください、とか。ハイカー同士も気持ちよく自然にふれられるような配慮があったりするんです。そういう考え方にも感動しましたね。今年の1月には、ニュージーランドを南北に走る「テアラロア」というトレイルの一部を歩いたのですが、1ヶ月半ほどかけてロングトレイルを歩く旅を経験しました」(彰さん)
ニュージーランドはまさに大自然をまるごと満喫するトレイルだったというおふたりですが、アメリカとニュージーランドのトレイルを歩き、両国のロングトレイルに対する考え方の違いも感じられたとか。
「ニュージーランドのトレイルは、あまり整備されていなくて平原や湿原をひたすら歩くエリアもあるんですね。アメリカのJMTと比較すると、道のつくり方がまったく違う。アメリカはハイカーが手を使わずに歩けることを前提に登山道をつくっているのですが、ニュージーランドでは大自然をそのまま歩けるようなトレイルになっている。でもトレイルの途中に、宿泊できるきれいな小屋が必ずあるんです。薪ストーブや暖炉があって、マットレスまで置いてあるような小屋が、開拓時代くらいに建てられた古いものから新しいものまでいろいろで。だからニュージーランドではテントを張る回数も少なかったです」(彰さん)
「あとニュージーランドは、ほとんど人に会わないですね。たまに会うハイカーもU.L.の人は少なくて、みんな重装備。逆にアメリカは、雨も少ないし、道も割と平坦だから軽装の人が多い。ランパンにタンクトップ、サンダルで歩いている子どもなんかも見かけましたね」(由美子さん)
こうした山歩きも、「山と道」の製品開発にとっては重要な時間。試作段階の製品を持って山に入り、何度も山を歩き、納得のいく製品になるまで試行錯誤を繰り返すという。
「山の魅力はもちろんですけど、山道具の魅力が本当にすごいんですよ。もともと僕がやっていたアートとかデザインの分野は、かっこいいけど答えがわからない、答えを見つけにくい世界じゃないですか。でも山道具って確実に答えがある。突き詰めれば突き詰めるほど、長所と短所がはっきりしてくるので、僕らは「長所と短所がはっきりした製品をつくりたい」と思っているんです。大手メーカーは、短所のあるものをつくろうとは思わないじゃないですか。でも僕らは徹底的にこだわって、短所があっても自分たちが本当にほしいと思うものを製品化しています」(彰さん)
最後に、スマートウールの商品も日頃から愛用しているという夏目さんご夫妻に、スマートウールの魅力について聞いてみました。
「スマートウールは、クッション性が抜群にいいんです。靴下って意外と重要で、何を履いて歩くかでだいぶ気持ちが違うんですよね。こだわりのない靴下で歩くと、絶対に後悔するというか。僕たちの場合、長いハイクをするので川で洗濯もするんですが、スマートウールはすぐに乾くし、クッション性もいいし、長く安心して履けるので重宝しています。においも気にならないし、とにかく気持ちがいいので、ベースレイヤーもメリノウールです」(彰さん)
山と道/YAMTOMICHI
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ウィメンズサイズ:S、M
カラー:オートミール(OA)、グレー(GY)。ピンク(PK)、ラベンダー(LV)
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メッセンジャー JURIさん
写真家 野川かさねさん
プロフリークライマー 小山田大さん
料理研究家 山戸ユカさん
グラフィックデザイナー 伊藤弘さん
写真家・渡辺洋一さん
SMART WOOL Photography: PAPERSKY