甘いものがミーティングも弾ませてくれる|Sweden Fika Guide 2

シェップスホルメン島には、水上バスか“王冠の橋”を渡ってアクセスする。4つの美術館・博物館のあるアートなこの島のハーバー沿いに、ガラス・陶芸デザイナー、インゲヤード・ローマンのアトリエがある。目の前の運河では遊覧船が通り […]

01/16/2018

シェップスホルメン島には、水上バスか“王冠の橋”を渡ってアクセスする。4つの美術館・博物館のあるアートなこの島のハーバー沿いに、ガラス・陶芸デザイナー、インゲヤード・ローマンのアトリエがある。目の前の運河では遊覧船が通り過ぎ、すぐ後ろの高台にはモダンミュージアムがそびえるこのアトリエを、インゲヤードの友人でファッションデザイナーのピア・ワーレンとともに訪ねた。
旧知の間柄というふたりは、最近では石川県小松市からの依頼でロングスパンの陶芸プロジェクトを一緒に手がけているため、日本にもよく訪れるのだという。「ピアは陶芸が専門ではないけれど、ものづくりの根本的な価値観が共通しているの。彼女が得意とするマテリアルはフェルトとウールで、この素材を見つめてよりよいデザインを追求し続けている。シンプルの奥深さを知っているから、彼女とのフィーカは話が尽きない」とインゲヤード。ノーベル賞授与式のお菓子を手がけているというピアお気に入りのパティスリー「K-Märkt Garnisonen」のケーキと日本茶、インゲヤードの器でフィーカをセッティングしながら、すでにふたりのおしゃべりは止まらない。「仕事のミーティングとしてみんながフィーカをするようになったのは10年ほど前からかしら。ランチやディナーミーティングもいいのだけど、甘いものを食べるとほんの少しハイになって饒舌になるでしょう? 夜遅くにお酒を飲むより、陽のある時間帯にフィーカしながら話をしたほうがいい仕事にもつながる。いろんなことを円滑にしてくれる、とてもいい文化だと思っているわ」(ピア)。来年、日本での展覧会を予定しているというふたり。今から楽しみでならない。
 
インゲヤード・ローマン/Ingegerd Råman
スウェーデンを代表するガラス・陶器デザイナー。Skruf社、Orrefors社でデザイナーとして活躍後、独立。「シンプリシティ・機能・美」を追求した普遍的な作品は、国内外で高く評価されている。
ピア・ワーレン/Pia Wallén
90年代初頭より、自身の名前をブランド名に掲げ、ファッションデザイナーとして活動。スウェーデンの伝統とモダンを融合させ、高品質なファッションアイテムやホームプロダクトなどを展開する。
www.piawallen.se
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue