砂山を滑る、サンドスキー|和田好正

雪の代わりに砂の斜面を滑る、サンドスキーというスポーツをご存知だろうか。目の前に広がるのは、真っ白な雪山ならぬ、広大な砂漠と青い空。砂の摩擦は雪よりも大きいため、かなりの急斜面でもしっかりとコントロールが効き、初中級者で […]

11/04/2010

雪の代わりに砂の斜面を滑る、サンドスキーというスポーツをご存知だろうか。目の前に広がるのは、真っ白な雪山ならぬ、広大な砂漠と青い空。砂の摩擦は雪よりも大きいため、かなりの急斜面でもしっかりとコントロールが効き、初中級者でも楽しく滑ることができる。転んだとしても、柔らかい砂の上では衝撃が少なく、パウダースノーを滑る感覚にも近いという。
プロスキーヤーとして活躍する和田好正さんが、サンドスキーと出合ったのは2004年のこと。遠征中の南米チリで、標高5,000mの山岳エリアにある黒い砂の斜面を見つけ、「雪でも滑るなら砂でも滑るはずだ」と考えて滑ってみたのが最初の体験だった。その時はあまり滑らなかったが、「スキーやワックスなどを開発してもっと滑るようになれば、絶対に面白いスポーツになる」と、直感的に砂の上で滑る楽しさを感じ取った。
和田さんは岩斜面を滑るロックスキーの達人でもあり、富士山の3600m地点からの滑降を26歳のときに成功。その後、スイス・マッターホルンからの滑降をはじめ、世界六大陸の数々の山をスキーで制覇してきた。冒険の舞台を選ばないプロスキーヤーとしての経験が、サンドスキーに秘められた可能性を見出したのだった。
雪の上を滑るのと同じ感覚で滑ることを目指し、メーカーと協力してスキー板やワックスの改良を重ね、国内でのサンドスキー試乗会も企画。そして今年9月には、アフリカ南西部・ナミビアにあるナミブ砂漠を滑るサンドスキーツアーを開催した。ナミブ砂漠の砂は乾燥していて粒が細かく、まさにスキーにぴったりのパウダーサンド。「もしかしたらここで滑るスキーは、冬山で滑るよりも楽しいかも知れない」とまでに思わせる素晴らしい体験だったという。
日本国内では、下田の田牛、千葉の館山、鳥取砂丘などでサンドスキーが可能。和田さんは年数回、千葉の館山でサンドスキー試乗会を開催している。スキーブーツとポールを持参すれば、サンドスキー専用の板は借りることができる。サンドスキーの可能性を体感したい人は、トライしてみては。
HP: http://www.wadapro.com
ナミブ砂漠ツアーの様子はブログで詳しく紹介されています。
ブログ: http://wadapro.at.webry.info