PENDLETON ナチュラルなウールへのこだわり

1800年代中盤にその第一歩を記した老舗高級衣料メーカー、PENDLETON。ネーミングのとおりこのブランドは、オレゴンの小さな街・ペンドルトンを拠点に発展を続け、いまも本社機能をポートランドに置く。24時間体制で稼働す […]

07/23/2012

1800年代中盤にその第一歩を記した老舗高級衣料メーカー、PENDLETON。ネーミングのとおりこのブランドは、オレゴンの小さな街・ペンドルトンを拠点に発展を続け、いまも本社機能をポートランドに置く。24時間体制で稼働する工場では計190人の職人が寡黙に手を動かし、そのかたわらで近代的なマシンが精錬、染色の音色を奏でていた。
「最新のマシンを導入しつづけるのは、つねに新しい色や織り方を模索したいという願いから。私たちの製品を求めてくれる人々とコミットメントするには、ソフト面でもハード面でも、時代の先端を歩まねばならない。伝統と革新のミックスがまさに私達の精神です」。
部門マネージャーのチャールズ・ビショップは熱く語る。広大な工場を歩いていくと目の前には最新のコレクションが展示されていた。アメリカ先住民の伝承をモチーフにしたシリーズから、ポートランドの新進デザイナーと組んだコラボものまで。その懐はじつに深い。
創業当初の主要な顧客はネイティヴ・アメリカン。だからこのブランドは先住民のカルチャーをモチーフにし、彼らが喜ぶものをつくるようになっていった。1900年代の初頭に事業を支えてくれた彼らへのリスペクトはいまでも続き、商品のなかにもその精神は息づく。
「同時に、どんな時代にも私たちは野心的な試みを忘れませんでした。無骨なメンズウェアからクールなレディースコレクション。家庭用の高級ソファの開発。さらにはLEVISやNIKEなどと関わることで成長を手にしたんです。このバランス感覚こそが、私たちの誇りだといえるでしょう」。
ペンドルトン PENDLETON
ウール原毛から染色までの素材づくりから、各種ファブリックの製造、仕上げまでを一貫しておこなう、いまや米国でも稀少なスタイルを貫く繊維メーカー、ファッションブランド。その素材はオレゴンの農場で調達することにこだわり、地元のデザイナー発掘などにも力を注ぐ。09年に創立100周年を迎えた。
www.pendleton.jp
PAPERSKY #38 Oregon Trail issue 掲載記事より Text: Hiroshi Utsunomiya