ヌーシャテル湖に浮かぶ、リッチな湖上コテージ

ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と、スイスには4つの言語圏があるが、言語圏が変わると、街の空気や人々の雰囲気も一緒に変わるようだ。フランス語圏のヌーシャテルは、フランス公爵家のオルレアン公の荘園だったことも […]

01/12/2013

ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と、スイスには4つの言語圏があるが、言語圏が変わると、街の空気や人々の雰囲気も一緒に変わるようだ。フランス語圏のヌーシャテルは、フランス公爵家のオルレアン公の荘園だったこともあり、華やかな雰囲気をまとう。かつて、この街を訪れたフランス人作家アレクサンドル・デュマが「バターの町」と称したように、建造物がすぐ近くで採掘される黄色い石でつくられているのも豪奢な印象にひと役買っている。
ヌーシャテルの市街地にも、湖畔の遊歩道や歴史的な建造物など見どころは多いが、ボートに乗ってオートリーヴまで足を伸ばすと、とびきりぜいたくな湖畔リゾートがある。それがヌーシャテル湖に浮かぶ湖上コテージ『パラフィット』。 元は2002年に開催されたスイス万博の際につくられたパビリオンをリゾートホテルとして利用したもので、湖上と湖畔の陸上に40棟が建ち並ぶ。1棟ずつ独立した客室になっていて、バスルームの浴槽からベッド、テラスのデッキチェアまですべて湖向きに設えられている。デッキチェアに横たわると、まるで湖に包みこまれているかのようで、きらきらと輝く湖面と穏やかな波音が心地いい。また、テラスには湖に降りるためのはしごが用意されていて、いつでも湖で泳げるのも嬉しい。
さらにパラフィットから湖畔に沿って少し歩くと、『ラテニウム博物館』がある。2001年にオープンしたこの博物館には、ヌーシャテル湖畔で見つかった紀元前500年ごろの鉄器文化「ラ・テーヌ文化」の遺物を中心に、中世までの考古学史料が集約されている。湖底で見つかった物資運搬用の木造船なども展示されていて、太古の昔から人々の暮らしは湖に支えられていたことを、いまに伝えている。
This story originally appeared in Papersky No.40. Text: Aya Kaiden