Day-3 太陽が育んだ、豊かな“味”を巡る旅

次に目指したのは「グレイトテイスト・トレイル」と呼ばれる、ちょっと美味しそうな名前のバイクコース。拠点となるのは、南島北部の美しい港町、ネルソンだ。通称「サニー・ネルソン」と呼ばれるだけあって、晴天率の高さはニュージーラ […]

06/10/2013

次に目指したのは「グレイトテイスト・トレイル」と呼ばれる、ちょっと美味しそうな名前のバイクコース。拠点となるのは、南島北部の美しい港町、ネルソンだ。通称「サニー・ネルソン」と呼ばれるだけあって、晴天率の高さはニュージーランド随一。西側に連なる山脈が雲を南へと追いやるため雨が極端に少なく、フルーツをはじめとした農作物には最適な環境が揃う。世界的な人気を博すワイン「ソーヴィニヨン・ブラン」の産地としても高名な場所だ。無添加、無農薬のオーガニックフード・カルチャーが広く浸透するこの国でも、とりわけ美味しい食材がそろうネルソン。この地でバイクショップを営むデイブとともに、グレイトテイスト・トレイルをめぐることにした。じつは彼、このコースを国の関係機関とともに企画した張本人なのだ。
「ネルソンは古くから自転車のさかんな場所で、自転車専用ロードがつくられたのもこの街が国内初。だからたくさんのロードが点在していたんだけど、国の政策もあって、複数のロードをつなげてサイクリストがより走りやすい街にしようと。どうせロードをつなぐなら、街をぐるっとめぐりながら地元の美味しい食も楽しめるコースを設定してね。イチゴジャム工場とかワイナリーとかを通るから、寄り道しながら地元のグレイトテイストを体感できるんだ」
途中、整備中のロードはあるものの、全行程はなんと175km。市街から農地の続く丘陵地帯、美しい海岸線から静かな川のほとりまで。広大な太陽の街を周回できるコースは1~4日で自由に設定可能だ。街の特色を活かしたコースが国中に設置されているニュージーランド。自転車を利用する旅がこんなにも楽しい国は、そうそうない。
 
※ 本誌の特集ページでは、ウェリントン・ネルソン周辺の5日間のバイクトリップを、MAPとともに紹介しています(PAPERSKY #41 p.32-41)。