柴田元幸責任編集『モンキービジネス』の英語版が刊行

人気翻訳者・東大教授・編集者・文学者の柴田元幸が責任編集を務める文芸誌『モンキービジネス』(ヴィレッジブックス刊)の英語版第一号『Monkey Business International: New Voices fro […]

05/30/2011

人気翻訳者・東大教授・編集者・文学者の柴田元幸が責任編集を務める文芸誌『モンキービジネス』(ヴィレッジブックス刊)の英語版第一号『Monkey Business International: New Voices from Japan』が刊行されました。英語版の刊行元は、ブルックリンを拠点とする文芸誌『パブリック・スペース』を刊行するパブリック・スペース・リテラリー・プロジェクツ。2006年、ブリジッド・ヒューズによって創刊された『パブリック・スペース』は、アメリカのみならず世界の文学の最前線を積極的に紹介。各号、外国の文学シーンを披露する「ポートフォリオ」にページが割かれています。創刊号では、『ジャパナメリカ』(邦訳講談社)の著者ローランド・ケルツと『モンキービジネス』創刊者の柴田の編集による日本のポートフォリオが展開され、村上春樹、小川洋子、阿部和重等のインタビューや作品がフィーチャーされました。同号は日米で大きな反響を呼び、刊行後間もなく完売しました。
『モンキービジネス』英語版第一号は、日本版1号~10号収録作品から厳選した作品の英訳が並びます。編者は柴田と、村上、志賀直哉、井伏鱒二等々の名作を収録した日本文学アンソロジーの定番『オックスフォード版 日本短編小説集』の編者テッド・グーセン(トロント、ヨーク大学教授)。編集にはヒューズとケルツも参加。小説、詩、インタビューをはじめ、カルト的漫画チーム西岡兄妹によるカフカ短篇「田舎医者」の漫画なども収められています。
『モンキービジネス』英語版第一号を読者に紹介する手紙のなかで、スチュアート・ダイベックはこう述べます。「私の本棚に並んでいる書物やアンソロジーを見れば、私たちが翻訳の黄金時代に生きていることは明らかだ。とはいえ、『モンキービジネス』のような文芸誌が英語で登場するのは実に稀である。発見の感覚、生々しさ――そういうものを求めて我々は文芸誌を読むわけだが、日本発のこの雑誌はまさにそれを与えてくれる。第一号には詩、漫画、村上春樹の広範で突っ込んだインタビュー、古川日出男の短篇、川上弘美による美しい超短篇の連なり等々が満載である。何というモンキービジネス(悪ふざけ」――イキがよくて、奔放で、心に取り憑いて離れない……」
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