歩き遍路には小豆島の魅力の素が詰まっている|Meet the Monks (1)

おそらく島で最も遍路道を歩いている僧侶だろう。常光寺の副住職で、碁石山の堂守を務める大林慈空さん。出身は大阪で、前職はまさかのSEという。叔父が常光寺で住職を務めていたことから31歳で仏門に入った。小豆島に移住したのは2 […]

06/29/2017

おそらく島で最も遍路道を歩いている僧侶だろう。常光寺の副住職で、碁石山の堂守を務める大林慈空さん。出身は大阪で、前職はまさかのSEという。叔父が常光寺で住職を務めていたことから31歳で仏門に入った。小豆島に移住したのは2009年のこと。
「初めて遍路道を歩いたとき、こんなにいい場所があるんだって感動しました。歩いてまわればダイナミックな景色の移り変わりも、島の人との出会いも、1200年続く歴史も感じられますから」
なのに、お遍路文化は急速に廃れつつある。歩いてまわれば1週間、効率を求める時代の流れに歩き遍路はそぐわないのかもしれない。果たしてそうなのか。しょうがないと諦めてしまう風潮に疑問を覚えた。
島外へ島の魅力をアピールするためには、まずは島民の意識を変えなくてはダメだ。そうして企画したのが、女性向けのワンデイ歩き遍路企画「女子へんろ」や、中学・高校の三年生に向けた「卒業遍路」だ。日々目にするものは当たり前のものに映り、ついなおざりになる。あらためて歩き遍路をすることで、島の魅力に気づいてほしいと思った。
現在は時代に即したお遍路文化を根づかせるため、さらなるプロジェクトを企画中。親を巻き込んだ子ども向けのイベントに、企業に向けた、研修を兼ねた歩き遍路ツアー。アイデアは尽きない。「なぜなら、小豆島のポテンシャルを信じているから」と大林さん。「ベースがいいから、どんな具材を入れても滋味深いスープになるんですよ」
小豆島霊場 第8番 常光寺
小豆島町苗場甲1529 
TEL: 0879-82-2180