ロレアック・メンディアン|バスク流クリエイティヴィティ

バスク・カルチャーを探るうえで欠かせないのが「ロレアック・メンディアン」。95年にギプスコアで誕生して以来、モダンなファッションブランドとして人気を博し、いまやスペイン国内で300カ所以上、海外でも200カ所以上の販売拠 […]

05/19/2011

バスク・カルチャーを探るうえで欠かせないのが「ロレアック・メンディアン」。95年にギプスコアで誕生して以来、モダンなファッションブランドとして人気を博し、いまやスペイン国内で300カ所以上、海外でも200カ所以上の販売拠点をもつ。創始者のシャビ・シリキアンさんは地元でのサーフィン体験や古いアートの再発見など、周囲のあらゆるものからデザインを考案し良質な商品を発表しつづける。
「マドリッドやバルセロナにはものがありすぎるし、雑多な感じがして創造性に支障をきたすね。バスクはものをつくるにはクールな場所だよ。僕がつねに考えている創作の柱はアート、音楽、バスクのルーツ的な文化。これをあらゆるかたちで表現したい。バスクにはアーティストが多いから彼らとコラボするのは楽しいし、いまはその成果をファッションというかたちで表現することが多い。でも表現の枠には囚われない。自分の生活を楽しんで、創作も楽しいからやってるだけなんだ」
バスクのクリエイターとも多くコラボをおこなうシャビさん。その代表的なパートナーがアーティストのブラーミだ。バスク語を多用したアグレッシヴな作風が特徴でもあるブラーミにも、会うことができた。
「スペインのほかの土地にはない明るさを、バスクの人々はもっている。言葉や踊り、食べ物などの文化もポジティヴで余裕を感じる。僕はそういう思想を継いでいきたい。でも、直接的な表現で主張しようとは思わない。僕が創作のプロセスでつねに考えるのは、どこを見まわしても“色”にあふれているか、ということだけだね」。
生まれ育った土地で創作していれば、自ずと作品からその土地のにおいが感じられるというブラーミ。シャビさんと同様、肩肘張らない創作スタンスがじつは“バスクらしさ”の根源にあるのかもしれない。
2011年5月に開催されたルーカスB.B. × Caravan のスライドトークショーには、ゲストとして出演。トークショーの中では、シャビが製作したショートフィルム「Modernist Basque Surfing」の上映もおこなわれる。バスクの踊りとサーフィンを題材とし、ワイングラスのまわりで足を振りながら両足でグラスの上に飛び乗りフィニッシュする、そんな特徴的なステップの伝統的な踊りを、地元の海のサーファーたちの足元と重ねる。