Lighthouse Ride 灯台にステイして海岸線をライド|Oregon Cycling 05

「オレゴンには海がある」というと、びっくりする人も多いだろう。太平洋に面するオレゴン・コーストは、約583kmにわたってダイナミックな岩場の海岸線が続く。その昔、オレゴン・コーストには11の灯台があったというが、「Hec […]

02/03/2020

「オレゴンには海がある」というと、びっくりする人も多いだろう。太平洋に面するオレゴン・コーストは、約583kmにわたってダイナミックな岩場の海岸線が続く。その昔、オレゴン・コーストには11の灯台があったというが、「Heceta Head Lighthouse」もそのひとつ。1894年に建設された灯台のすぐ横にはかつての灯台守の家が、B&Bとしてそのまま残されているのだ。オレゴン・コーストを巡るライドでは、灯台守の家に滞在して海岸線と深い森の探検に出かける。
ゲスト・ライダーのトム・ボナミーチが案内してくれるのは、海岸線の絶景とグラベルを楽しめる約30kmのライドだ。「ルート上には食料や水を買えるポイントがないから、スナックを忘れずに」とトムからアドバイスを受けて灯台を出発。ハイウェイ101号線を南下するとアメリカで最大の海蝕洞、「Sea Lion Caves」が現れる。洞窟を通り過ぎてハイウェイを離れ、シュースロー国有林のなかのトレイルへ。ここからグラベルのきつい坂道が始まる。前半は本日のハイライト、トウヒの大木に囲まれた美しいトレイルが続くが、周囲の景色を楽しむ余裕はない。勾配のきつい坂を登り終えてグラベルを一気に下ると、やがて舗装路へ。いくつものキャンプ場を通り過ぎ、カヤックやフィッシングを楽しめるサットン湖に到着して、ここでようやくひと息。
湖の周囲をまわって再び101号線に合流する。ここからがふたつ目のハイライト、夕暮れの海岸線だ。茜色に染まる砂丘、断崖に打ちつける白波の輝き、遠くに瞬く灯台の明かり……、夕暮れ時の海岸線の美しさは格別で、しばしペダルを漕ぐのも忘れるほど。さあ、街まではあと少し。冷たいビールとフィッシュ&チップスが待っている。
 
» PAPERSKY #61 OREGON | Cycling issue