縁日の金魚すくいからヒントを得た、幸楽屋の寒天菓子「金魚鉢」

応仁の乱勃発の地、上御霊神社のすぐ北にある「幸楽屋」。「いまは上御霊祭がおこなわれる5月18日だけ縁日が出るんですけど、昔は毎月18日になったら、烏丸通りまでずらーっといろんな夜店が出たんですわ」と話すのは、2代目ご主人 […]

04/21/2020

応仁の乱勃発の地、上御霊神社のすぐ北にある「幸楽屋」。「いまは上御霊祭がおこなわれる5月18日だけ縁日が出るんですけど、昔は毎月18日になったら、烏丸通りまでずらーっといろんな夜店が出たんですわ」と話すのは、2代目ご主人、桂田孝ーさん。15歳のころから先代の父親に師事し、和菓子の道ひと筋に生きて約50年。白衣姿も様になる和菓子職人だ。
そんなご主人が縁日の金魚すくいにヒントを得て考案したのが、登録商標にもなっている夏期限定の寒天菓子「金魚鉢」。「最初は餡の金魚が沈んでしまって苦労しました。2年ががりでやっと上に浮かすことができたんです」とご主人。最初は寒天に梅酒を入れていたが、子どももお年寄りも食べられるようにと、いまは砂糖の甘さだけになっている。よく見ると、金魚のお腹の部分だけ白い餡でできている。はて? これは寒天の底に金魚のピンクが映ると影ができるので、工夫したとのこと。細やかなプ口の技。5月〜8月末限定販売。
このほか砂糖と寒天を煮つめた琥珀糖の「ゆず氷」は、旬の時期に実った自然の柚子を使った香り立つお菓子。こちらは通年昧わうことができる。
PAPERSKY #23 KYOTO Wagashi Trip