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今も受け継がれる、ジョビンのスピリッツ|Jaques & Paula Morelenbaum

ジャキス・モレレンバウムはブラジルを代表するチェリストであり、作曲家。彼がヴォーカリストのパウラと結婚したのは1982年のこと。その2年後には夫婦そろってジョビンのファミリー・バンド、バンダ・ノヴァへの参加を果す。ボサノ […]

06/22/2016

ジャキス・モレレンバウムはブラジルを代表するチェリストであり、作曲家。彼がヴォーカリストのパウラと結婚したのは1982年のこと。その2年後には夫婦そろってジョビンのファミリー・バンド、バンダ・ノヴァへの参加を果す。ボサノヴァの深遠なる世界をジョビンとともに探求したジャキスは、この音楽の魅力についてこう語った。
「私は幼いころからクラシックを聞いて育ち、10代のころにはビートルズに夢中になって、ギターのおもしろさやロック、ポップスの魅力にも開眼した。その直後にボサノヴァと出会ったんだ。もう驚きだったね。クラシックやポップスといった多くの要素が混じり合いながら、なんて知的な音楽なんだって。複雑な建築のように構成されたメロディなのに、ソフトでシンプルに聞こえる。ジョビンと演奏するようになって、彼のユーモアがその音楽性に影響していることも理解した。多くの要素をさらりとミックスしてしまうセンスこそが、ボサノヴァの魅力じゃないかな」
同じく、ジョビンと活動をともにしたパウラは、ジョビンという人物、彼からの影響についてこう話す。
「ジョビンはひたすら楽しむため、メンバー同士がつながるためにこのバンドをつくり、皆で過ごす時間は本当に幸せでした。そこで感じた彼の魅力はとにかくフレンドリーで、愛情深い人間であるということ。そのことがボサノヴァのエネルギーとなり、人々を魅了してきた。彼との活動を通じて、私の音楽への想いも固まっていった。私が大切にするのは、愛をもって、オーディエンスにタッチすること。そして、この狂った世界でハッピーになれる方策を、音楽によって皆で探していきたい」
» PAPERSKY #50 Rio de Janeiro | Bossa Nova Issue