キャラ大国ニッポンの元祖ゆるキャラ |PAPERSKY japan club

日本人は無類のキャラクター好き。近頃は日本各地の県や市町村が、しのぎを削って地元のゆるキャラづくりに必死である。今や単なるマスコットから地方自治体の大事な収入源、なんて言っても過言ではないご時世だ。そんなキャラ好き大国、 […]

06/04/2014

日本人は無類のキャラクター好き。近頃は日本各地の県や市町村が、しのぎを削って地元のゆるキャラづくりに必死である。今や単なるマスコットから地方自治体の大事な収入源、なんて言っても過言ではないご時世だ。そんなキャラ好き大国、ニッポンの元祖キャラクターとも言えるのが、そう「だるま」である。
だるまのモデルはインドで生まれた達磨大師。今から1500年くらい前に南インドの国王第三王子として生まれ、その後仏門に入って中国で修行と布教に努めた人、禅宗の開祖とも言われている実在の人物である。洞窟の岩壁に向かって9年間座禅を組んで修行し、ついに悟りを開いたというエピソードが有名だが、その修行の姿が、あの我々がよく知るだるまの元になったとか。
真偽はともかく、偉人とはいえ異国の人である達磨大師が日本に伝えられ、仏門を飛び越えてひとつのキャラとしてあまねく人々に親しまれる存在となったことは事実。北は北海道から南は沖縄まで、日本全国津々浦々でその土地ならではのユニークなご当地だるまが作られているのだから、その愛され具合は半端じゃない。達磨大師自身がきっとあの世で驚いていることだろう。
それにしても各地のだるまを見ていると思わず笑いがこみ上げてきてしまう。顔形はもちろん、その表情のバリエーション、表現のフリースタイル具合には、ただただ驚くばかり。このあたりに、日本人のものづくりの特徴ともいうべき「アレンジ精神」が、いかんなく発揮されている事実を見ることができよう。真面目でユーモアセンスに欠ける、なんて言われがちな日本人もなかなかどうして、笑いのセンスも相当なものではないか。
選挙事務所で当確が決まった議員がだるまの目に墨を入れる、あのだるまなら知ってるけど…なんて言ってるあなた、騙されたと思って魅惑のだるまワールドに一歩足を踏み入れてみてはどうだろう。幸運はともかく、日常の疲れやストレスから一瞬、あなたを解放してくれることだけは約束しよう。