Day4 | 自転車に乗り換え、熱帯へと向かう

トンネルを抜けると陽が射した。それはこの旅で台湾に来てから初めて見る太陽で、まさにいま旅のフェイズが変わったことを感じた。今日から自転車の旅が始まるのだ。 朝6時のバスに乗って台北に戻り、さらに特急列車に乗り換えて台湾東 […]

07/03/2019

トンネルを抜けると陽が射した。それはこの旅で台湾に来てから初めて見る太陽で、まさにいま旅のフェイズが変わったことを感じた。今日から自転車の旅が始まるのだ。
朝6時のバスに乗って台北に戻り、さらに特急列車に乗り換えて台湾東部の街、花蓮を目指す。そこから自転車に乗って花東縦谷と海外線を南下し、台東の街を目指す予定だ。自転車は花蓮駅前の「GIANT」で借りる手筈になっていた。目指す台東の駅前にも店があるので、そこに返却すればいいというすばらしいシステムで、もちろんキャリアもパニアバッグもヘルメットも借りられる。
バックパックの荷物をパニアバッグに詰め替え、ヘルメットをかぶり、ペダルを踏んだ。当たり前だけどスーッと前に進み、気持ちがいい。しかもここは台湾である。異国で自転車に乗ることの自由さと心強さは何とも言いがたい。自転車にさえ跨っていればどこにだって行けるし、なんだってできそうな気分だ!
小籠包を食べて出発し、祭りの提灯で飾られた街を抜けると、後はただひたすらまっすぐの国道になった。畑と水田とバナナと檳榔の木がどこまでも続いていた。鳳林のあたりで国道から離れるととたんに静かになり、夕暮れの迫る世界は気が遠くなるほど美しくなった。
道中で「美好花生」というピーナッツ屋さんなどに寄りつつ日が暮れるまで走り、光復という町の宿に泊まった。
光復の大気は台北よりもグッと生暖かく、自転車で移動距離も伸びたせいか、亜熱帯から熱帯に近づいていることを感じた。宿の窓を開けると、虫やカエルやトカゲの声が町中に響いていた。
 
» PAPERSKY #59 TAIWAN|Hike & Bike Issue