DAY5: Ehime 荘厳な風景に魅せられ、不可思議空間に惑う

古岩屋荘自慢の天然温泉で朝風呂を浴びようと部屋を出ると、窓の外には見事に色づいた紅葉が。この辺りは紅葉の名所だと聞いてはいたが、昨晩は見えなかった鮮やかな風景に朝から気分があがる。 この旅で初となる雨の中、しばらくクルマ […]

12/12/2014

古岩屋荘自慢の天然温泉で朝風呂を浴びようと部屋を出ると、窓の外には見事に色づいた紅葉が。この辺りは紅葉の名所だと聞いてはいたが、昨晩は見えなかった鮮やかな風景に朝から気分があがる。
この旅で初となる雨の中、しばらくクルマを走らせると、第45番札所・岩屋寺に着く。駐車場から20分ほど山道を歩くと、荘厳な岩山の麓に佇む本堂が姿を現す。その脇に架けられたはしごの上にあるのは、かつてこの地で修行した後、空海と出会いこの山を譲ったという法華仙人のお堂跡だ。高い所が苦手なルーカスをはじめ取材班が勇気を出してはしごをよじ登ると、かつて空海が「山高き谷の朝霧海に似て、松吹く風を波にたとえむ」と詠った幻想的な風景が広がっていた。
松山市に入り、伊丹十三記念館に立ち寄る。デザイナー、俳優、エッセイスト、映画監督など様々な分野で才能を発揮し、音楽や料理などに優れた見識を持つことでも知られた氏の生き様に、感銘を受ける。
『坊っちゃん』にも登場する道後温泉の由緒ある湯を堪能し、第51番札所・石手寺へ。この寺の奥には、ひっそりと口を開ける洞窟があるのだが、しばらく前に入ったカメラマンが待てども待てども帰ってこない。心配になって後を追うが、薄暗い洞窟内は想像以上に広い。至る所にお地蔵様や不可思議な宗教画などが見られる外界離れした空間に心細さを覚えながら、カメラマンの姿を探す。必死の捜索は実ることなく、結局洞窟を出たところで無事合流できたのだが、色々な意味で記憶に残るお寺になった。
今夜お世話になるのは、今治市にある仙遊寺の宿坊だ。美味しい精進料理を頂き、副住職の小山田弘憲さんから、このお寺に来た経緯や、高野山での修行のお話などを伺ってから、翌朝のお勤めに備え、速やかに寝床に就く一行だった。
 
★Information
岩屋寺/Iwaya-ji
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468 TEL:0892-57-1511
物産館みどり/Products shop Midori
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1439-1 TEL:0892-21-0503
伊丹十三記念館/Itami Juzo museum
愛媛県松山市東石井1-6-10 TEL: 089-969-1313
亀井製菓/Kamei seika
愛媛県松山市枝松1-5-39(本社) TEL:089-931-5051(代表)
道後温泉本館/Dogo onsen
愛媛県松山市道後湯之町5-6 TEL:089-921-5141
石手寺/Ishite-ji
愛媛県松山市石手2-9-21  TEL: 089-977-0870
仙遊寺/Senyu-ji
愛媛県今治市玉川町別所甲483  TEL:0898-55-2141
 

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QONVERSATIONS / OHENRO_05
小山田弘憲インタビュー(仙遊寺副住職)

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Text: Yuki Harada (Qonversations)
Photography: Koichi Takagi
Movie: Shota Nakajima