WORKING FISHERMAN vol.3 葉山町漁業協同組合 畠山晶さん

ノルウェー発祥のアウトドアブランド、ヘリーハンセンは、1877年、商船隊の隊長だったヘリー・J・ハンセンが、極寒の海で働く漁師のために、激しい雨や雪、寒さなどから身体を保護する防水ウェアをつくったのがはじまりだった。「H […]

12/06/2016

ノルウェー発祥のアウトドアブランド、ヘリーハンセンは、1877年、商船隊の隊長だったヘリー・J・ハンセンが、極寒の海で働く漁師のために、激しい雨や雪、寒さなどから身体を保護する防水ウェアをつくったのがはじまりだった。「HELLY HANSEN × PAPERSKY WORKING FISHERMAN」は、各地で活躍する若い世代の漁師を訪ね、漁師という職業の魅力や仕事にかける想いを通して、創業時より変わらないヘリーハンセンの精神を再確認していくシリーズ企画。第3回目は、神奈川県葉山町・真名瀬漁港へ。
三浦半島の西北部に位置し、森戸海岸や一色海岸など、砂浜と岩礁が交互に連なる南北4kmにおよぶ海岸線と、山ひだに覆われた丘陵地が美しい町、葉山町。1894年に皇室の別荘として葉山御用邸がつくられ、名士の別荘が多く建てられる保養地として、一躍知られるようになった。また、日本ヨット発祥の地とも呼ばれ、ヨットやセーリングなど、マリンスポーツで広く親しまれている。畠山晶さんは、26歳のときに地元漁師に弟子入りし、現在は、真名瀬漁港にて刺網漁を中心に、みづき漁や素潜り漁をする傍ら、毎月開催される真名瀬朝市の代表として、葉山産の海の幸を広める活動に力を注いでいる。
「地元の水産高校を卒業後、ダイビングショップで非常勤で働いていたんですが、たまたま定置網漁の船に乗る機会があり、そのときから漁師に憧れを抱くようになりました。その後は、司会業をしたり、母校でダイビングの実習教員の助手としても働きましたが、ある時、鎌倉にいる女漁師さんのもとでお手伝いをしたのをきっかけに、私も漁師をやりたいという気持ちが強くなって。26歳のときに、ベテラン漁師の矢島四郎さんに弟子入りし、1年間の修行を経て独立。その後、準組合員として2年、それから正規組合員になって来年の春で2年になります。
 漁師をしていて、女だからといって特別なことはないですね。冬は冷えるけどつらいとは思わないし、重たいものを持つのも平気です。ただ、やはり男社会なので、みんな私に気を使ってくれるし、親切にしてくれる。ありがたいことだけど、上の世代の漁師さんからは、同等に見られていないし、女として扱われているということ。そういう意味で、ライバルとなって切磋琢磨して、デリケートな深い話もできるような若い漁師さんが増えてほしいと思います。
 漁に出るときには、必ず名島の龍宮様に挨拶するようにしています。漁を無事に終えると、今日もありがとうございます、と手を合わせるのが日課です。夏になると、山の方からセミの大合唱が聴こえて、朝がすごく気持ちいい。海から見える葉山の景色は最高にきれいですよ。くだらないことで悩んだり、釣れなくて落ち込むこともありますが、葉山の海がいつも私を元気にしてくれるんです。
 このあたりの海はおだやかで岩礁が多いから、海藻が豊富で魚もたくさん棲息しています。葉山は移住者も多いのですが、地元で伊勢エビやあわび、サザエやタコなどが穫れることを知らない人が多い。だから、葉山に住んでいる人に葉山で穫れた新鮮な魚介類を食べてもらいたいという思いから、毎月朝市を開催しています。
 4年前から桜花丸に乗っていますが、そろそろ大きい船に変えたくて。環境面を考えて、バイオディーゼルの船に乗りたいと考えているので、クラウドファンディングで有志を募って、いつか実現できたらと思っています。鎌倉や逗子にいる女漁師とも情報交換していて、彼女らががんばっている姿は励みになる。これからも葉山の海で漁師として生きていきます。60歳ぐらいになったら、素潜り漁や海藻をとる漁だけやれたらいいですね。」
 
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