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Heath Ceramics | 伝統とモダンが交錯する、画期的なファクトリー

日本にも熱烈なファンの多いハンドメイドの陶器ブランド「Heath Ceramics」。1948年に女流陶芸家、エディス・ヒースが興した歴史あるメーカーだ。訪れたのは、1959年にオープンした雰囲気満点のファクトリー。ここ […]

05/14/2015

日本にも熱烈なファンの多いハンドメイドの陶器ブランド「Heath Ceramics」。1948年に女流陶芸家、エディス・ヒースが興した歴史あるメーカーだ。訪れたのは、1959年にオープンした雰囲気満点のファクトリー。ここサウサリートのショップでは全コレクションを総覧できるだけでなく、伝統製法を見学することもできる。 
でも長年のブランド運営において、一時はオールドファッションなプロダクトのスタイルが市場に受け入れられなくなっていた時期もあったとか。そんな状況を軽やかに再生したのがキャサリン・ベイリーとロビン・ペトラビッチのふたり。彼らは2003年、外部からHeath Ceramicsのクリエイティブディレクターに就任し、ブランド価値をさらなる高みへと押し上げた。キャサリンはこう語る。
「私たちが就任したとき、プロダクトの色使いやデザインをもう少しモダンにしたいと感じた。もちろん伝統的な製法はそのままに、クリエイティブな人々のユニークなアイデアをもっと採り入れればいいと。ひとつの試みは、このグラマラスで歴史を感じるファクトリースペースに人が集まるような仕組みを構築することでした」
建物の一区画をユニークなプリントショップ、アクセサリー工房やファッションデザイナーなどにレンタル。さまざまな業種の人間が集うことで、アイデアやマテリアル、人材が交流する場をつくり出した。結果、多様な創造性が交錯しながら、デザイン性も飛躍的に向上。要は外部の知恵や情熱をブランドのエネルギーに変えていったのだ。予期せぬ産物は、「シェア」によってこそ生まれる。このことを、今のHeath Ceramicsは深く理解しているようだ。
Heath Ceramics
www.heathceramics.com
» PAPERSKY #47 San Francisco | Good Company Issue