サルデーニャの美味しいお酒|PAPERSKY food club

今回の旅先、サルデーニャ島で過ごしていた間、摂取していた水分はほとんどがお酒だった気がする。 滞在していたBittiという田舎町のさらに山の上の農家民宿で、毎日呑んでいた、というか呑まされていたアッバアルデンテという酒が […]

05/07/2014

今回の旅先、サルデーニャ島で過ごしていた間、摂取していた水分はほとんどがお酒だった気がする。
滞在していたBittiという田舎町のさらに山の上の農家民宿で、毎日呑んでいた、というか呑まされていたアッバアルデンテという酒がある。アッバアルデンテとは、ワインを作ったあとの葡萄の搾りかすを蒸溜させたもので味は焼酎によく似ている。アルコール度数は47度。
朝食を軽くすませる代わりにエスプレッソにアッバアルデンテを注いでひと飲み! これは羊飼いの男達の飲み方。そして、羊の放牧へと出かけていく。
エスプレッソ割りはさすがに私は呑まなかったが、毎食後に必ず出されるので、「必ず」呑まなければいけない。最初はあまりに強いので「朝から勘弁してください…」と逃げてたが、慣れてくるとキツさも感じなくなり意外とすいすいいただけてしまう。旅中、風邪で喉が痛くなってしまった時もこのアッバルデンテで喉を消毒して治してしまったくらいである。
もうひとつ、この島の代表的なリキュール、Mirto(ミルト)がある。ブルーベリーのような紫色の実をつけるサルデーニャ島特産のハーブ。葉と共に豚肉料理にもよく使われるが、リキュールは実の部分をアルコールに漬けた後、砂糖シロップを加えて作る。アルコール度数は30度くらい。トロッとしているが甘酸っぱい味なので消化も助けてくれる。
どれも混じりっけなしのピュアなお酒だから次の日に残らないし、胃はスッキリする。まるで胃腸薬。やはり、サルデーニャ料理にはこれらの美味しいお酒は欠かせない。うっかり水を飲んでると「水はだめだ。ワインを呑みなさい。」とローカルのおじさん達に怒られてしまう。
「サルーテ!」
この言葉を何度言っただろうか。はじめましての1杯、取材先でいただく自慢の自家製ワイン、友達が来たから1杯、更に親戚が来たからもう1杯、また会いましょうと交わす別れの1杯。数えきれないくらいサルーテしたのは確か。
 
» PAPERSKY #44 Sardegna | FOOD Issue (no.44)