小豆島遍路 Day3 | 豆坂を越えて、コーヒーに出合うまで

江戸時代から花崗岩の産地として知られた小豆島。丁場跡や切石積など石の文化の片鱗が各地で見られるが、当然、ロッククライミングも盛んだった。今日歩くのは、第81番霊場恵門の滝から豆坂を越えて吉田へ、さらに東海岸を南下して醤の […]

06/22/2017

江戸時代から花崗岩の産地として知られた小豆島。丁場跡や切石積など石の文化の片鱗が各地で見られるが、当然、ロッククライミングも盛んだった。今日歩くのは、第81番霊場恵門の滝から豆坂を越えて吉田へ、さらに東海岸を南下して醤の郷へ至る26km。案内するのは、1年前に東京から移住してきたクライマーの渡利知弘さんである。
豆坂を経て吉田に至る約4kmの山道は、適度なアップダウンが気持ちのいいトレイルだ。手がかりにするのは白い遍路道札。こうした道の整備は、初日の案内人、森下さんらのような先達や愛好家らボランティアによって行われている。豆坂を越えると吉田ダムが現れるが、この一帯は’80年代から「吉田の岩場」としてクライマーの間で親しまれてきたロッククラミングスポットだ。地元の人にも自然の岩場に親しんでほしいとの思いから、渡利さんは先ごろ、島にクライミングジムを開設した。「カヤックやSUPで海からアプローチし、岩に登る。そんな小豆島ならではのクライミングスタイルを提案したい」と渡利さん。峻険な岩場を眺めながら、福田方面に南下する。
福田の先で遍路道は県道に合流、採石場を右に見ながら北東岸を歩く。たまたま見つけた“コーヒー”の看板に引き寄せられ、小さな珈琲店、「珈琲とブーケ。」でひと休み。北東岸はとかく辺鄙なところで、カフェ、食事処どころか商店のひとつもない。そんなロケーションで深煎り&ハンドドリップのコーヒーに出合えたものだから、一行のテンションも最高潮に! 各エリアに1軒ずつ、こんな店があったら最高なのに。後ろ髪引かれる思いで店を後にし、遍路道を再び。本日のゴール、醤の郷まであともう少し。
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