DAVID HORVITZ|NYの写真家たち(4)

2冊めの著作『Everything That Can Happen In A Day』が刊行。たとえば「冷凍庫に顔を突っこんで自分の写真を撮る」というように、ブログに発表した「アイデア」を読者が実現して写真を送る。そんな […]

11/14/2016

2冊めの著作『Everything That Can Happen In A Day』が刊行。たとえば「冷凍庫に顔を突っこんで自分の写真を撮る」というように、ブログに発表した「アイデア」を読者が実現して写真を送る。そんなインタラクティブなプロジェクトで、一般から集まった写真を選りすぐり、自分で撮った写真を加えてまとめた本だ。「父親の影響で、5歳のころから写真を撮りはじめた。写真を撮るのがあまりに当たり前のことだったから、いつも写真を使ってどう表現活動するかについて考えてきたんだと思う」
アイデアをインターネットでオーディエンスと「シェア」しはじめたのは、「頭のなかに溢れでてくるアイデアを消化するため」だった。予想以上の大反響だったいくつかのアイデアが、自然発生的に次々と別のプロジェクトにつながっていき、「バイラル・アーティスト」として名前を知られるようになった。フォトグラファーとしての自分と、コンセプチュアルなアーティストとしての自分が、ほぼ半々の割合で拮抗する。「発想したり、その結果を想像するのは楽しい。でもそれと同じくらい、外出先で古典的に写真を撮るのも楽しいんだ」
カリフォルニアで育ち、高校を卒業して東海岸の大学に通った。卒業してからNYに。写真の影響は、ロバート・フランクやウィリアム・エグルストンから受けたが、インターネットを使う手法は、アンダーグラウンドの音楽シーンや、ZINEを制作することで学んだ。「NYはあくまでも活動の場所。写真のインスピレーションは、むしろこの街を出て、非日常の風景から得ることのほうが多いんだ」

 
◆ David Horvitz デヴィッド・ホーヴィッツ
大学では歴史を学び、NY州北部のバート・カレッジにおいて3夏にわたるプログラムで写真の修士号を取った。最初の著作はバンドXIU XIUのツアーの様子を撮った『XIU XIU:The Polaroid Project』。この秋、ニュー・ミュージアムのグループ展『Free』に参加。» www.davidhorvitz.com
This story originally appeared in Papersky No. 34.