FIND YOUR OWN TOKYO -3 自分にちょうどいいなにかを求めて

赤い、英国車のフィリップス。CLASKA “DO”のディレクター、大熊健郎さんの愛車だ。機能もスタイルもほどよく、ちょうどよさそうと選んだ一台。大熊さんが着用するのは、コットン混の上質なシャツと伸縮性の高いパンツ。自転車 […]

01/06/2016

赤い、英国車のフィリップス。CLASKA “DO”のディレクター、大熊健郎さんの愛車だ。機能もスタイルもほどよく、ちょうどよさそうと選んだ一台。大熊さんが着用するのは、コットン混の上質なシャツと伸縮性の高いパンツ。自転車に乗ること、仕事場へ行くことの両方で能力を発揮するRaphaのシティコレクションだ。選ぶ自転車も服にも、DOでセレクトするアイテムに通ずる審美眼がある。〈クラフト〉をテーマに東京をめぐる。その始まりの場所となったのは、閑静な住宅地にたたずむ民藝の聖地、日本民藝館。
「ここに、一歩足を踏み入れたときに感じる空気感が大好き。常設展をじっくり見てから、最後に企画展を見ます。柳宗悦らが集めた選りすぐりの民藝品たちからは、これ以上ないほどに最高の舞台を与えられて喜んでいるのが伝わってくるみたい。ここにあるから、いい。そう感じられるものがたくさんある」と大熊さんは話す。
次に訪れたプレイマウンテンには、手仕事とはひと味違うアーティスティックな作品などが並ぶ。その丁寧なセレクト、ブレのない“この店ならでは”に刺激も多い。気になるアイテムについてスタッフと交わす会話も楽しんでいるようだった。
「手仕事だからよいというのではなく、今の暮らしに合うものづくりかどうかが大事」と話す大熊さんに、あらためてクラフトの解釈を聞いてみた。
「ひと言でいえば、“人の存在が感じられるもの”でしょうか。僕は、手仕事という言葉を含みながら、今の時代の気分やライフスタイルを表現するワードとして〈クラフト〉を用いています。暮らしを自分でつくり、楽しもうという人が増えていますよね。そういう生き方そのものが、クラフトという言葉にフィットするような気がしています」
かれこれ20年もの間、自転車でふらり来ているというなじみのカフェ・レストランJ-COOK。自分の暮らしに、ちょうどいい。自身の日々の暮らしの道具としての、クラフトマンシップをまとった自転車。あちらとこちら、気になる場所を気ままに訪ねる。大熊さんは今日も、〈クラフト〉視点で東京の町をゆく。
 
大熊健郎 | Takeo Okuma
インテリアショップ「IDEE」、全日空の機内誌『翼の王国』編集を経て、CLASKA Gallery & Shop“DO”ディレクターに。ニッポンをテーマに、いいものを見直し、埋もれた価値を再発見し、今の暮らしに合うライフスタイルの提案を続けている。 do.claska.com
 
ここで紹介したMAPは、Rapha Cycle Club Tokyoにて配布中。こちらからもダウンロードができます。
http://archive.papersky.jp/wp-content/uploads/2015/12/TOKYO-RIDE-CRAFT.pdf