10年も20年も、ルーツを大切に仲間と周年を祝おう

10月の末といえば、ハロウィン……いえいえ、東京の秋の恒例となりつつある自転車の映画祭「Bicycle Film Festival」だろう。短編あり長編あり、自転車をテーマに撮られた世界各地の映像作品のあれこれが、素直に […]

12/09/2015

10月の末といえば、ハロウィン……いえいえ、東京の秋の恒例となりつつある自転車の映画祭「Bicycle Film Festival」だろう。短編あり長編あり、自転車をテーマに撮られた世界各地の映像作品のあれこれが、素直に楽しい。NYで15年前にはじまったこの映画祭は、今では世界の23都市を巡回。今年は東京で開催されるようになって10年目というアニバーサリーイヤー。ボランティアとして携わり続ける中心メンバーも、応援するスポンサー各社も、この10年ほとんど変わらない。この小さなコミュニティの強さ、そしてそれを未来へつなげようとする気持ちを感じるのだった。
映画祭の翌日、写真家・千倉志野さんの写真展「Berlin, Now & Then」へ足を伸ばすと、写真嫌いのドイツ人の友人MOが、とびきりの笑顔で写真におさめられていた。千倉さんとMOとは、以前、ある自転車の催しを撮影してもらっていたときからの縁だ。彼女がお店を訪れると「いつも、大きなカメラを抱えているシノだね」と迎えてくれたのだという。ベルリンにある彼のお店「KEIRIN cycle culture cafe」は今、理不尽な大家によって存続の危機に直面している。突然の退去勧告。どんな交渉もできない状況なのだという。
2004年から、ベルリンのみならず世界中の自転車コミュニティに大きな影響を与え続けるKEIRIN。この街、この場所で、さまざまな人が世界中から訪れ、行き交いながら築いてきたコミュニティは、もはやKEIRINだけのものではない。お店も、ここに集う人も、街を構成する大切な要素であることは間違いないのだ。MOや仲間たちは、この家主からの一方的で冷酷な勧告にふりまわされる無意味な時間を過ごすよりもと、これを好転機と、未来へ歩み出している。Back to the roots。お店をはじめた場所へカフェを移し、新拠点を探して自転車店を経営する計画など、彼らのビジョンは前向きだ。期限は2016年6月1日。ブログやFacebookなどで、世界中が注目する様子を見たり、かさむ引越費用への金銭サポートをしたりもできるだろう。世界中の、自転車仲間と迎えるKEIRINの15周年、20周年。実際に訪れてみてもよいし、ブログなどで様子を見守りながら彼らを応援してもらいたい。
KEIRIN
www.keirinberlin.de