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Little Local Market

PAPERSKYに登場したDreamerたちが集結

「Little Local Market」は、PAPERSKYに登場した人物やプロダクトが一堂に会するイベント。足を運んだ人たちは、直にPAPERSKYの世界観を体験することができる。2024年5月24日(金)〜26日(日)、広島県尾道市生口島の「SOIL Setoda」とのコラボレーションイベント「Little Local Market - SHIMANAMI -」を開催した。その様子をレポートする。

10/21/2024

広島県尾道市と愛媛県今治市の6つの島々を7つの橋で繋ぐ「瀬戸内しまなみ海道」。ここには美しい多島美が広がっていて、それぞれの島には独自の文化と営みが根付き、自分の夢を叶えるために暮らしている人がたくさんいる。

この土地でPAPERSKYは、“Dreamy”な人たちに話を聞き、そのストーリーを「PAPERSKY no. 69 SHIMANAMI Dreamy」に詰め込んだ。そして、誌面に登場した人たちが一堂に集まるイベントとして、「Little Local Market – SHIMANAMI -」を生口島(広島県尾道市)の複合施設「SOIL Setoda」と共に開催した。

5月25日(土)・26日(日)では、マーケットイベントを開催。想定来場者数は、予想を大幅に上回る、およそ500人。
「SOIL Setoda」に入る飲食店「MINATOYA」は、フランスのファッションブランド「agnès b.」とコラボレーション。
瀬戸田産のレモンを使用したエクレア「Éclair au citron Setoda」。3日間限定で「MINATOYA」に登場。
環境に配慮したコーヒーロースター「Overview Coffee」の焙煎所では、アーティストの鶴田さくらさん後閑麻里奈さんの音楽を楽しむことができた。

「Little Local Market – SHIMANAMI -」に参加したのは、PAPERSKYを含め、27のブランドやクリエイター、作り手たち。環境再生型農業を確立するために、豚や鶏、羊などを飼育し、資源を循環させながら野菜を育てている農家もいれば、ポリネシアの伝統的な船をオマージュしたカタマランヨットを自作し、セーリングカルチャーを広めている船大工もいる。

他にも、生口島に生まれて一度は島を出たものの、実家の柑橘農家を受け継いでいる人もいて、猪のハンターをしながら、森から受け取れる豊かさを広めている移住者もいる。それぞれのやっていることは違う上に、育ってきた環境も違うかもしれないが、PAPERSKYの視点から言うと、みんなが夢に向かって進んでいる人たちだ。

ただし、そのような共通点があったとしても、彼らがひとつの場所に集まって何かをすることはない。お互いの名前は知っていても、実は会ったことがないというのがほとんどだ。「Little Local Market – SHIMANAMI -」は、イベントに来ていただいた人に楽しんでもらうことはもちろんだが、これをきっかけに横の繋がりが生まれることも期待している。

環境再生型農園「Pitchfork Farms」の代表であるトーマス・コレップファーさんは、地元の人と野菜づくりの話で盛り上がっていた。「僕にすごく興味を持ってくれて、今度畑に行ってみたいと言ってくれたよ」(トーマスさん)
しおまち商店街にあるセレクトショップ「ひ、ふ、み」では、PAPERSKYの最新号やオリジナルグッズも期間限定で販売。
セーリングカルチャーを広めている「島旅ヨット」は、産業廃棄物となったヨットの帆をアップサイクルし、バッグを製造している。「イベントに来てくれた人もそうでない人も、ぜひヨットに乗るために、また瀬戸内海に来てください」(代表・斉藤サムさん)
柑橘農園「LE MONT」は、爽やかで濃厚な甘味が特徴の柑橘「はるか」の生搾りジュースを提供。「いろんな人と話ができて、とても楽しかったです」(代表・山本凌生さん)

実は、この「Little Local Market」の開催は2回目。1回目は2021年5月に「PAPERSKY no. 64 KOCHI Modern Nomad」を発売した時で、同じように誌面に掲載した人たちが集まるイベントとして企画した。

主な内容は、釣ってきた魚をゲストとして招待した料理人に調理してもらい、それを食べられるというもの。実際にイベントを開催してみた結果、お客さん、出店者、どちらからもポジティブなフィードバックをもらうことができたため、現地コーディネーターの力を借りて「Little Local Market – SHIMANAMI -」を企画することになった。

生口島の銭湯宿「yubune」の1階ロビーでは、山瀬まゆみさんの書き下ろしイラストを展示。
自然栽培のお茶農園「TEA FACTORY GEN」の代表である高橋玄機さんによるお茶会。「お客さんと、ずっとどうでもいい話をしていました(笑)。でも、お茶会の良さはそういうところにもある気がします」(高橋さん)
生口島の旅館「Azumi Setoda」のシェフである秋田絢也さんが、高橋さんのお茶会に合わせ、イベント限定のスイーツを提供。
柑橘畑の耕作放棄地解消に取り組むワイナリー「大三島みんなのワイナリー」は、みかんワインも販売。「お天気にも恵まれて、お客さんの雰囲気も素敵で、楽しいイベントでした」(川田祥子さん)
代々木上原のバー「No.」のKai Kudoさんは、瀬戸内の柑橘を使ったオリジナルドリンク・カクテルを提供。「カクテルづくりを通して、お客さんとお話もできましたし、その地域の魅力も肌で感じ取ることができて楽しかったです」(Kaiさん)
ポートランド発のアウトドアブーツブランド「Danner」もイベントに参加。
開催2日目の夜には「フルムーンウォーク」も開催。参加者全員で「Danner」を履きながら、月を眺めながらウォーキング。

今後PAPERSKYは、これから特集を組むだろう地域で「Little Local Market」を開催していきたいと考えている。また、「Little Local Market」に関わる人たちにとって楽しいイベントになり、その輪を大きくし長く続けていくためにも、ぜひたくさんの人に関わってほしいと考えている。

Text | Shotaro Kojima Photography | Kazuto Uehara, Hayate Tanaka