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清澄白河でのんびり
自家焙煎珈琲店をはしごする

秋晴れの気持ちのいい午後は
「コーヒーの聖地」をゆるりと散歩してみよう!

都心からちょっと離れた東京の東側は、心なしか空が大きく、いつでも心地いい風が吹いているように思える。清澄白河の道路は、広くて、サイクリストにフレンドリー。街を散策していると、ときどき、香ばしい、挽きたてのコーヒーのアロマが漂ってくる。隅田川と東京都現代美術館に挟まれた小さなエリアは、廃業した工場の広い跡地を利用して造られた焙煎所、カフェの密集地帯だ。

週末に清澄白河の公園、美術館、ギャラリー、ショップを散策しながら、美味しいコーヒーショップでほっと一息入れると、気分が安らぐ。コーヒーのアロマに包まれながら探索していると、この街の新しい姿が見えてくる。

04/06/2021

1.オールプレスエスプレッソ東京ロースタリー&カフェ

ニュージーランド発、ALLPRESS ESPRESSOの日本における旗艦店。お店にぴったりのロケーションを求めて、東京中を走り回っていたスタッフが、2013年清澄白河の廃業した材木工場の跡地を発見。この場所に巡り合うまで、2年以上の月日を費やしたという。1年間、ていねいに改装を施し、完成したのが現在のショップ。内装はなつかしい雰囲気と、新しいスタイルが絶妙にブレンドされ、バーカウンターの後方は、大きなガラスで仕切られて、客席よりさらに高い天井がある焙煎スペースが設けられている。

この店では熱風式焙煎を採用し、従来のドラム式ロースターを直火で焙煎するよりも、コゲやムラがないため、コーヒー豆の個性がとても強く感じられる。奇を衒ったり、品数を増やすことはなく、高品質で飲み飽きないコーヒーを提供し続けることが、オールプレス エスプレッソ東京ロースタリー&カフェのミッションだ。


2.アライズコーヒー ロースターズ

オールプレス エスプレッソから少し歩くと、アライズコーヒー ロースターズがある。オープンは2013年、このエリアに初めて出店した自家焙煎のコーヒーショップだ。林大樹さんが経営するこの店は、どこよりも地元に根付いていると言える。ハンドドリップのコーヒーは、イートイン、テイクアウトも可。自家焙煎豆(店内には常時10種類の豆が並んでいる)の販売もしている。いつ訪れても年齢層、国籍のお客様が思い思いにコーヒーを楽しんでいるのは、とても清澄白河らしい光景だ。 


3.ブルーボトルコーヒー

サンフランシスコのサードウェーブコーヒーの代表格。アライズコーヒーからすぐの場所にある。ここも倉庫をリノベーションし、2015年2月に開店。清澄白河のコーヒーエリアの代表店と言えるこのカフェは、今も新たなコーヒーファンを獲得している。 

2019年10月には、スキーマ建築計画が改修し、カフェ機能が拡張された。この美しいスペースは必見だ。 


4.ビースクエアード

Bread and Beanが運営する、今年初頭にオープンしたベーカリーカフェ。店内に入ると、美味しいフレンチスタイルのパンの焼ける匂い、そして焙煎機から立ち上るアロマに包まれて夢見心地になってしまう。インテリアデザインは小野寺匠吾氏。黒のタイルを使ったアイランドカウンターには、パンやコーヒーマシンが美しく配されている。

ベーカリーチーフは職人歴25年、バリスタはニュージーランド、オーストラリアで修行を積んだスタッフだ。商品は、世界各国の良質の素材を使用して、すべて手作りであることをモットーにしており、管理の行き届いたマシンで、新鮮な豆を使った、挽きたて、淹れたての絶品コーヒーが供される。


5.iki ESPRESSO

芭蕉俳句の散歩道経由で、仙台堀川を渡るとiki ESPRESSOが見えてくる。この店は、2015年に原瀬輝久夫妻がオープンしたカフェで、美味しいコーヒー、フード、そして、フレンドリーなスタッフという、カフェに求められるすべての要素を満たしている。 

原瀬さんは、オークランドでラグビープレイヤーとして活躍した後、現地でバリスタとしても働いていた。お店の2階にはニュージーランドのクラフトビール、ワイン、美味しい料理が楽しめるLittle ikiもある。 

1Fで終日供されるフードは、アボガドトーストやエッグベネディクトなど、コーヒーと相性のいいメニューで占められている。