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SAANCI × PAPERSKY

Japan Water Riders

裾広がりの美しい富士山を駿河湾越しに望む、静岡県焼津市。この町には、カツオやマグロ、シラスなどの日本屈指の漁獲量を誇る港がいくつもある。年間を通して温暖な気候に恵まれるため、山間部ではお茶や柑橘類の生産も盛ん。恵みに満ちたこの町を紐解くキーワードは、「おいしい水」だ。そう聞きつけた私たちはSAANCIのコーヒーを携えて、町中に自転車を走らせた。

04/10/2025


焼津の朝は、石津浜からスタートしたい。大洋越しに富士山を望む、ローカルにも愛される穴場の浜辺だ。海を見ながら、今日の道のりを考える。

思索のお供には、「駿河純水(淡水)」で淹れたコーヒーを。焼津でしか汲むことのできない駿河純水は、地球規模でゆっくりと循環する、眼前に広がる駿河湾に流れ込む200m以深の黒潮系深層水を汲み上げた海水由来のナチュラルウォーターだ。すっきりとなめらかな味わいが、朝の体を潤してくれる。

海も山も楽しめるのが焼津の魅力。焼津屈指の眺望が望める満観峰に登るその前に、準備を万端に整えたい。道中のお供には、かつて焼津の船乗りたちが長い航海中のおやつとして食べていた逸話も残るエネルギー・スイーツ、味噌まんじゅうを買っていこう。

「作りたてはほっこりととろける、醤油の塩みがほんのり香る皮と白餡の一体感がありますが、しばらく時間が経つと皮が固くほどよい饅頭感が強くなります。私は作りたてがおすすめですが、常連さんの中には、日が経ったものが美味しいという方も」と油屋の店主、大西さん。たまらずお店を出て早速ぱくり。

味の変化を楽しみに、標高470mの満観峰へ向けて自転車のペダルを踏み込む。昔懐かしい山村集落、花沢の里を抜けるハイキングコースは平日にも関わらず登山者の姿がちらほら。

登山道では、野生化した茶の木々や、収穫した柑橘類を効率よく麓まで運ぶトロッコレールの跡など、往年の焼津の恵みの面影に出会える。土地の風土に思いを馳せて登るうちに、あっという間に頂上に到着する。

しっかりと歩いた後に食べる味噌まんじゅうと「瑰夏山(GEISHA MOUNTAIN)」の相性は期待以上!心地よく汗をかいた体に、リフレッシュ&リラックスな心地よさをもたらす。道中で汲んだ、清冽な山の湧き水で淹れた一杯なのだから尚のことだ。

体を動かしたら、また甘いものとコーヒーが欲しくなってきた。下山しながら次の目的地を考える。アクティブに活動した自分へのご褒美に、体にやさしいお菓子はどうだろう? そんな気持ちで、山間部にある「檸檬とラクダ」へと気持ちが急く。いつもにこにこ笑顔の店主、兼子さんに迎えられて早速お菓子選びを始める。

自家製米麹から作る調味料を使ったヴィーガンスイーツは、庭で採れる柑橘やハーブを使い、季節の巡りとともにラインナップが変わる。コーヒーに合うおすすめを教えてもらうが、どれも美味しそうで選べない。「体に良いものだから」を口実に、焼き菓子とレモンケーキをいくつも購入する。店内でも食べられるが、今日は家に持ち帰ってゆっくりと味わおう。

最後のペアリングに使う水は、町中に湧く、焼津の井戸水を。炭酸ガスやミネラルなどさまざまな物質が含まれており、地元の方曰く「健康の秘訣はこの水!」だそう。人の手が入らない、自然まかせの天然の水には、科学では解明しきれない力が宿るのだろう。それこそが、美味しさの秘密なのかもしれない。

お腹も心も満たされたら、焼津のシンボルである駿河湾と富士山が見たくなった。夕暮れ時の港へともう一度ライドする。おだやかで美しい富士山が、雲間に見えた。美味しい水を育む偉大な山と海に向けて、SAANCIのコーヒーで何度でも乾杯しよう。



SHOP LIST


光月堂
静岡県焼津市本町4-1-17
054-629-2331

御菓子處 油屋
静岡県焼津市東小川6-9-6
054-628-2264

檸檬とラクダ
静岡県藤枝市岡部町宮島388−1 ファミリー民宿朝比奈内

SAANCI
中国・深圳(しんせん)発の「自然を感じ続ける」ことをテーマにしたコーヒーブランド。コーヒーを中心に、軽食やセレクトされたアイテム、そして空間やコミュニティを通じて、人々の感覚を自然へと感覚をひらき、日常における小さな発見や豊かな時間を追求する。現在、深圳、杭州、広州、上海、廈門など5箇所に拠点を置く。
text | Yuria Koizumi photography | Shinya Rachi special thanks | Fang Jiaqing, Seitaro Kano