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Amami Oshima Modern Tropical with Teva®

Teva®と巡る、ディープな港町・名瀬

奄美大島の玄関口として古くから栄えてきた奄美市名瀬。必要充分な都市機能を備えた、奄美群島最大の街である一方、ユニークな個人店が今も元気に息づいている。歩けば歩くほど、底知れぬ魅力に出会う名瀬の街歩きへ。

06/21/2022

空港から名瀬までの欲張りな寄り道

空港に降り立つと、ムンとした空気に包まれ、一気にバカンスモードにスイッチが入る。Teva®のサンダルに合わせていたソックスを脱ぎ、素足になってサンダルを履き直す。

目的地は、奄美の中心都市、奄美市名瀬。昭和レトロで、風情ある街並みが続く港町でありながら、現代的な都市機能をきっちり備えた、奄美群島一のコンパクトシティだ。空港から名瀬までは車で55分。直接向かってもいいけれど、寄り道こそ旅の醍醐味。まずはコーヒーブレイクというのも悪くない。 

島ステイにもタウンにも最適な「ZYMIC」。春夏にぴったりな大胆なカラーリングの新アイコンモデル

空港近くの「山田珈琲 Amami Island」は、自家焙煎のコーヒースタンド。2012年に大阪から移住した夫妻が営んでいて、ご主人はコーヒー焙煎、奥さまは無添加のスイーツづくりに、情熱を注ぐ。世界各地から厳選した生豆を自家焙煎して淹れる絶品のコーヒーは空港近くの国道沿いにあるため、到着後の一杯で魅了され、去り際の一杯も欠かさず楽しむというのが、観光客の定番コースだとか。

注文したのは、トロピカルな味わいで人気のアイスコーヒーと、奄美群島産のきび糖と塩を使ったスコーンという、じつに奄美らしい組み合わせ。じりじりと猛烈な日差しの下、「アマミ、サイコー」という気分が早くもふつふつと湧き上がる。

「山田珈琲 Amami Island」でフライト前後に至福の一服を。夫妻が着用しているオリジナルアパレルも店頭で販売

続く寄り道は、「鹿児島県奄美パーク」。お目当ては、日本画の新境地を拓いた画家・田中一村の記念美術館だ。一村は、50歳を過ぎて奄美へ移住。紬工場で染色工として働きながら奄美の自然を描き続けるも、未発表のままその生涯を終えたという孤高の画家である。一村の生涯をたどりながら、約80点の作品を鑑賞できる展示はすばらしく、一本の映画を観たような充足感。緻密な構図と、繊細なタッチによって描かれた奄美の風景の、なんと魅惑的なことだろう。

美術館に隣接する「一村の杜」では、ソテツやアダンをはじめ、絵の世界を再現する亜熱帯植物が植えられており、その生命力と妖艶な美しさに思わず心酔。気づけば、足元がTeva®という安心感も手伝って、すっかり盛りだくさんな寄り道になってしまった。

「田中一村記念美術館」。池の上に、奄美の伝統建築「高倉」を模した独創的な建物
奄美大島産の木材から木工品をつくる「woodworks CUE


チェーン店がほとんどない、個人商店天国

古くから、本土や南方諸国との貿易港として栄えてきた名瀬港。地方出身者が上京を志すように、奄美群島の人たちは働き口を求め、ここ名瀬の街を目指した。そんな背景もあって、名瀬は個性豊かな群島各地の魅力がぎゅっと凝縮されている。ユニークな個人店が多く、そのたたずまいが街に格別な色気を添えているのだ。島という地理的なアドバンテージもあるだろうが、必要充分な機能をもつ地方都市としては、今の時代、奇跡的なほどピュアだといえるかもしれない。

たとえば、「あまみ庵」。いかにも飲食店然とした名前だが、ここは古本屋で、しかも奄美に特化したディープな書物の専門店。品揃えもさることながら、店主の森本眞一郎さんがじつにおもしろく、奄美の“知の巨人”たる存在。突如始まる森本節に思わず引き込まれ、ミキとお菓子を振る舞われながら、気づけば1時間。結局、手ぶらで店を後にしてしまったが、そんな客(?)も多いらしい。

センスのよい洋服・雑貨を扱う「PARADISE STORE」のスタッフ日高千尋さん。店先のガジュマルの巨木の下で
奄美といえば黒糖焼酎。酒蔵見学もできる「富田酒造場

古きよきお店ばかりだけでなく、尖ったセンスで勝負する新しい個人店も近年、続々進出。アウトドアセレクトショップの「GUNACRIB」も、そのひとつだ。店主の島崎さんは、奄美出身のUターン者。奄美伝統の泥染めを取り入れたアウトドアウェアブランド「devadurga」を東京で立ち上げ、その直営店として同店をオープン。この島崎さん、素潜り漁師としての顔ももち、閉店後は夜な夜な海へ繰り出すそう。個性的なお店の店主は、やはり個性的なのだと、実感する。

「GUNACRIB」のオーナー、島崎仁志さん。廃材を活かしたお洒落な店の内装・外装はDIYだとか
鮮魚の販売からランチまで。2020年にオープンした「サカナヤダケド
本誌でも取材した諏訪朱音さん。船の帰りを待つ港にて

中心部にある末広市場と永田橋市場は、新旧入り交じるユニークなスポット。昔ながらの市場のなかに、ラジオ局、カフェ、雑貨屋などがずらりと並び、散策が楽しい。陽が高いうちに、名瀬のシンボル「おがみ山公園」へ。緩やかな山道を上ると、標高97mの展望台からは港と街を一望する絶景が。こんなミニハイクも地続きで楽しめる名瀬の街には、やはりTeva®がマッチする。時計を見ると、まだ夕暮れ前。気になるお店は尽きないし、夜になったら奄美最大の繁華街「屋仁川通り」も堪能したい。ディープな名瀬の街歩きは、まだまだ終わらなさそうだ。

新旧の小さな店が建ち並ぶ、末広市場と永田橋市場を散策。足元は、ビビッドカラーの「HURRICANE VERGE」でゴキゲン
浜辺に自生するアダンとともに。新色「Atmosphere」のストラップは砂漠の砂丘と熱波をデジタル化してデザインしたもの


Teva® ZYMIC
モダンカラーの新アイコンモデル

旅行からタウンまで疲れ知らずで活躍するスポーツサンダル。フットベッドのクッション性により、足を入れた瞬間にわかるほど快適な履き心地を実現。製造工程で生じるCO2の量や使用する水の量を減らすなど、環境に配慮しながら、機能性、快適性、ファッション性のすべてを兼備。ストラップにクッションを入れることで、終日の着用も快適。どんなコーディネートにも合わせやすいBlack、Sesameの他、淡い配色のLight Multiや、大胆な配色のBlack/Purpleなど春夏にぴったりなカラーリングをラインナップ。

Teva®
アドベンチャー精神からインスパイアされたシンプルで機能的なフットウェアは、アクティブなライフスタイルを送る多くの人々に愛されています。
Text | Yukiko Soda Photography | Yayoi Arimoto