Issue 58

NEW MEXICO
Outdoor Beauty

[ ゲスト ]
琉花

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モデル&写真家の琉花さんとアメリカ・ニューメキシコ州へ。ジョージア・オキーフが愛した砂漠の風景を追いかけて

今回の特集先は、ネイティブ・アメリカンの文化が色濃く残り、独特の文化を育んできたアメリカ・ニューメキシコ州。画家・ジョージア・オキーフが魅せられ、数々の風景を描いた地としても知られています。旅のゲストには幼少期よりモデルとして活動し、現在は写真家としての顔を持つ琉花さん。壮大な風景を眺めながら、「Outdoor Beauty(=自然美)」を探す旅の特集です。

Editor’s Note

No.58 — NEW MEXICO(2018) 

標高も高く気分も上がる、ニューメキシコ

文:ルーカス B.B.


ニューメキシコにいると、空に浮かぶ雲に手が届く、ように感じる。地平線の向こうに目をやると、海が見えてくる、ように感じる。夜になると、星々が輝く天の川で頭を洗える、ような気がする。乾燥した砂漠に落ちる雨粒のにおいをかぐと、ブタの鼻でピニオンマツの香りを吸っている、ように感じる。そうして自然に酔ってくると、オレンジや赤、ピンクやグリーンの光が嵐となって現れ、終わらない子守唄のように次から次へと色のスペクトラムが変わっていく、ように感じる。そう、感じる。感じる。感じる。感じる!

ニューメキシコにいる間、僕はたびたび日本で感じるような畏敬の念に抱かれた。それはこれまでアメリカという国では感じたことのない感覚だった。この土地の文化、つまりこの土地の深層にある、大地と人々に敬意を表した文化に取り巻かれる感覚とでもいえばよいだろうか。それは空気のなかにも、アート作品、クラフト、プエブロ建築、そして今回の旅で出会った人々の心のなかにも感じられるものだった。その文化の基層には先住民の文化があり、その上にスペインやメキシコの文化、表層部には西洋文化が広がっている。これらが渾然一体となって、まさに「ニュー」なニューメキシコが、今ここに存在している。

画家のジョージア・オキーフは、ニューメキシコに魅せられ、40年以上もの間、この地で絵を描き暮らしていた。オキーフが作品をとおして表現したかったもの、それはニューメキシコの「Outdoor Beauty=自然美」である。オキーフは自身が感銘を受けた風景をそのままに描く才能があった。その風景とは彼女が見たすべてのもの、つまり目に見えるもの、見えないもの全部含めた風景を描く、稀有な画家だった。そして彼女が見せてくれたもの、それは本当のニューメキシコの色であり、「魅惑の地」そのものだった。

オキーフの筆使いにふれ、この地に2週間ほどいたら、僕らの目にもオキーフが見た風景が見えてきた。かつてオキーフはニューメキシコについて「空気がどこか違っている。空は違うし、星々も違う。風も違う」と語っていたが、本誌を手がかりにニューメキシコを旅すれば、きっとあなたもオキーフの言う、「他とは違った何か」がわかるだろう。

Soundtrack

NEW MEXICO

PAPERSKY Soundtrack For Travelers
旅する音楽 ニューメキシコ編


これから旅に出る人たちのために選んだ、架空の旅の音楽「PAPERSKY Soundtrack For Travelers 旅する音楽」。NEW MEXICO | Outdoor Beauty 特集に合わせてセレクトした珠玉のサウンドトラックです。

Selected by:
GOOD NEIGHBORS’ MUSIC VENDER

  1. PRECIOUS SECOND / Naïm Amor
  2. CREOLE / Naïm Amor
  3. LE TROPICANA CLUB / Naïm Amor
  4. LA VALSE DES 24H / Amor Belhom Duo
  5. RYE GRASS WALTZ / Naïm Amor & John Convertino
  6. THE PENALTY / Beirut
  7. GIBRALTAR / Beirut
  8. MIMIZAN / Beirut
  9. EAST HARLEM / Beirut
  10. O LEAOZINHO Leãozinho (Live Red Hot + Rio 2 version) / Beirut

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