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マッターホルンを眺めながら山上湖ピクニック

澄みきった青空に、角のように切り立ったマッターホルンの頂がよく映える。19世紀から世界中の登山者たちを魅了しつづけてきたマッターホルンを拝もうと、アルプス山脈の麓の村ツェルマットには世界各地からハイカーが集う。麓とはいえ […]

01/30/2013

澄みきった青空に、角のように切り立ったマッターホルンの頂がよく映える。19世紀から世界中の登山者たちを魅了しつづけてきたマッターホルンを拝もうと、アルプス山脈の麓の村ツェルマットには世界各地からハイカーが集う。麓とはいえツェルマットでも標高1,620mあり、周囲にはマッターホルンをはじめ4,000m級の山々が38座も連なっている。けれども、ここはけっして上級者のためだけのアウトドアスポットではない。ツェルマットからは登山鉄道やケーブルカー、リフトが無数に走っているため、誰でも標高3,000mの地点まで上がってアルプスの絶景を望むことができるのだ。
さて、今回のハイキングの目的は、山上湖めぐり。この日は数日ぶりの晴天に恵まれ、絶好のハイキング日和だった。地中を走るケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、標高2,571mのブラウヘルトまで一気に上がる。そこから15分ほど歩くと、ひとつめのシュテリゼー湖に到着した。湖面を覗きこむと、湖底の岩盤までくっきりと見えるほどの透明度だ。この湖での見どころは、逆さ富士ならぬ「逆さマッターホルン」。でも、この幻の山は快晴でかつ風もなく、湖面が静かな日にしか現れない。幸運にも逆さマッターホルンとの対面を果たし、足取りも軽くハイキングコースを歩いていくと、眼下にグリンジーゼー湖が見えた。木立に囲まれた神秘的な雰囲気だが、魚釣りや水浴スポットとして親しまれているという。グリンジーゼー湖を左手に見ながら、さらに山を下り、最後に訪ねたのがライゼー湖。子ども用の遊具やバーベキュー台などが完備されていて、家族向けのハイキングスポットとして人気だ。マッターホルンを正面に見ながら、さっそくお弁当を広げる。こんなぜいたくなランチ、ちょっとほかにない。