野澤祐樹の木の皿と椀|CRAFTSMAN SERIES 日本のつくり手 第1回

兵庫県篠山市の市街地から来栖峠に向かう山間の集落の一角に、木工作家・野澤祐樹の店舗兼作業場はある。通りから少し入った丘陵地に、周囲の田畑を眺めるように建つ古民家。野澤が昔ながらの家屋を改修し、どことなく懐かしい雰囲気を残 […]

08/26/2016

兵庫県篠山市の市街地から来栖峠に向かう山間の集落の一角に、木工作家・野澤祐樹の店舗兼作業場はある。通りから少し入った丘陵地に、周囲の田畑を眺めるように建つ古民家。野澤が昔ながらの家屋を改修し、どことなく懐かしい雰囲気を残しながら、気持ちのいい空間をつくりあげている。
工房には切り出された木片が積み上げられ、旋盤にかけられるのを待っているかのようだ。一定の速度で回転する無垢の木と向き合うその姿勢は、胸に迫るものがある。歯のあて方や力の入れ具合、削りながらサイズを計り、バイトを替え、少しずつ形にしていく。それから素手で触感を確かめながら、やすりをあてる。
一通りの作業を終え、野澤は手際よく機械から木のプレートをはずした。もう誰が見ても皿だとわかるようになったその木を、入念に確認する。そして、ポケットの中に溜まった木屑を出しながら、「仕上げにはもうひと息…」とつぶやいた。
 
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。野澤祐樹さんを紹介した第1回は、PAPERSKY #44(P.4-5)に掲載。
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