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登山のトレーニングあれこれ|PAPERSKY Mountain Club

登山にとって一番良いトレーニングは山に登ること。登山には自然を見る目や状況に合わせた判断力、生活力など体力以外の経験が非常に大切だから、それを培うには経験を重ねるしかない。しかし実際にはそれほど頻繁に山に行けないから、せ […]

05/17/2016

登山にとって一番良いトレーニングは山に登ること。登山には自然を見る目や状況に合わせた判断力、生活力など体力以外の経験が非常に大切だから、それを培うには経験を重ねるしかない。しかし実際にはそれほど頻繁に山に行けないから、せめて体力づくりだけでもとトレーニングに励む人が多いだろう。
もっとも手軽で有効なのはランニングだと思う。足腰の筋力アップと心肺機能を鍛えられる。実際、ランニングをしてから山に行くのとそうでないのとでは疲れ具合が格段に違う。私のようなものぐさはまったく続けられないのだけれど…。
穂高岳や剱岳など岩稜歩きの練習にはクライミングが有効だ。この数年でクライミングジムが爆発的に増えた。オーバーハングを軽快に登るまでいかなくとも基本的なクライミング動作を養うために夜でも雨でも練習できるクライミングジムは効率的。険しい岩場も安全かつスピーディーにこなせるようになるだろう。
面倒くさがりな私が最近始めたのが、体幹トレーニングである。インナーマッスルを鍛え、身体の軸がブレないようにする。四つん這いになって片手を前に伸ばす独特のポーズのあれである。理由は、日常的にジムや岩場でクライミングしているものの、それだけではどうにも進歩しないと感じたから。
「キミの可能性を呼び覚ます」と書かれた本を片手に、半信半疑のままトレーニングを行なうこと1週間、早くも変化があらわれて驚いた。ウエストが前より引き締まり、今までなかった横腹に筋肉がついた。もっと驚いたのは実際のクライミングで、これまで苦労していたグレードのルートが簡単に登れるようになったのである。同時に、座り仕事で凝り固まった腰や背筋がほぐれ、身体の調子も良くなった。これはすごい! なぜもっと早くやらなかったのだろう。以来、ことあるごとに家族や友人にもすすめる「体幹トレーニング信者」になったのだった。
体幹トレーニングは普通の登山でも有効に違いない。上半身が揺れないように歩くのが登山の基本。体幹が鍛えられれば重荷を背負っても身体がブレにくくなり安定して歩けるはずだし、足の負担も軽減されるだろう。
日常生活にも効果があって登山にも有効。いつでもどこでも短時間で行なえる。日々のカラダのコンディショニングに体幹トレーニング、かなりおすすめです。