フクシマアズサのほうき|日本のつくり手 第16回

つくばにほうきづくりが伝わったのは明治時代のこと。栃木県の鹿沼で技術を習った行商人が地元に持ち帰り、大穂町て盛んにほうきがつくられるようになった。『大穂のほうき』は、昭和初期に最盛期を迎えたが、時代の変化とともに衰退し、 […]

05/07/2019

つくばにほうきづくりが伝わったのは明治時代のこと。栃木県の鹿沼で技術を習った行商人が地元に持ち帰り、大穂町て盛んにほうきがつくられるようになった。『大穂のほうき』は、昭和初期に最盛期を迎えたが、時代の変化とともに衰退し、その伝統は途絶えかけていた。
フクシマアズサがほうきに出会ったのは大学院生の時。『農閑工芸』について学ぶ機会があり、つくばで唯一のほうき職人となった酒井豊四郎と出会う。「その柔らかさ、『手の延長線』になる道具の素晴らしさを体感し、ほうきの概念が変わりました。」そして、ほうきづくりならではの魅力も感じたという。「材料を買ってつくるのではなく、種から育てられる。耕作放棄地を活用して、いま余っているものから価値のあるものをつくることができるんです。」
卒業と同時に小さな畑を借りて、酒井に教わりながらほうきづくりを始めた。5月末にホウキモロコシの種を蒔き、世話をして、7月下旬に収穫。乾燥させて、8月末から次の春まで工房で黙々とほうきをつくる。今では畑は700㎡にまで広がった。もうすぐ初夏。ほうき職人の新しい1年が始まる。
 
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。フクシマアズサのほうきを紹介した第16回は、PAPERSKY #59に掲載。
Urban Research Doors
http://www.urdoors.com