三重・鳥羽の海と空の、蒼との遭遇

そこに蒼い海と蒼い空があるから、はじめて成立する場所。三重県鳥羽市の港から約2.5kmに浮かぶ伊勢湾最大の離れ島である答志島の、北東の海っぺりに、景色をトライアングルに切りとったようなブルーフィールドがある。 スイスで建 […]

03/30/2015

そこに蒼い海と蒼い空があるから、はじめて成立する場所。三重県鳥羽市の港から約2.5kmに浮かぶ伊勢湾最大の離れ島である答志島の、北東の海っぺりに、景色をトライアングルに切りとったようなブルーフィールドがある。
スイスで建築を学び、生まれ育った伊勢を拠点に建築・デザインの事務所を立ちあげ、活動を始動した建築家・湯谷紘介氏。彼が〈離島の絶景を臨む心地よい場所をつくる〉という縁に導かれたのが、答志島だった。
美しい海と空との遭遇。訪れる人にとってこの感動のために、まず彼が仕掛けたのは、海を隔てるようにある柵を視界からはずすこと。そこで柵より少し高い位置にたどり着くまでのアプローチを緩やかなスロープにして、やさしく1メートルの高さへ誘う。のぼりきって三角形の頂点に足をふみいれると、足元のウッドデッキが海に向かって広がる爽快さと、ダイナミックな眺望による開放感がある。一辺が約14.5メートルの正三角形の二辺に施された壁にはベンチが配され、腰かければすっぽり、このトライアングルの空間に包まれる。海へ向かって歩いたり、ただたたずんだり。まるで風になったような心地で、自由にここにいることができるのだ。
答志島は、北緯34度32分の「太陽の道」の上にあり、太陽信仰に深く関係のある聖なる場所という説もある。島の名前の由来は「冬至の日」であり、伊勢神宮から見て太陽は答志島のある方角から昇ってくるように見える。そんな一説から、島で一番美しい太陽を望む場所としてブルーフィールドが、そして美しい日の入りを望む場所として2015年3月、新たにレイフィールドが登場した。
鳥羽港からの定期船からも見えるレイフィールドは、“天望山”にあり、すっくと空に向かって立つ2等辺三角形の姿が覗く。島の南東・和具地区から、北西・桃取地区を結ぶ県道が、山頂で待ち受けるご褒美への入口。頂には、斜面に新設された段々を歩かなくてはたどり着くことはかなわない。標高約100メートルの高台に到着し、視界いっぱいに広がる碧い空、眼下の海や島々に息をのむ。木製デッキと、三角形の展望台が一つになって、空に限りなく近い場所。太陽とともに一日を迎えて、そして夜を迎える。風になって、空にせまる。島のこの二つの空間で過ごす時間は、このうえない贅沢体験になるだろう。
 
鳥羽市観光課(答志島ページ)
http://www.city.toba.mie.jp/kikaku/ritoushinkou/toushijima/html/toushijima.html
鳥羽商工会議所
http://toba.or.jp