ニルギリと並ぶ南インド最大のお茶の産地、ムナールへ。

コーチからおよそ140km。ムナールは美しい山岳地帯にある紅茶の産地だ。国立公園に指定された標高1,300〜2,100mの岩肌に、しっかりと手入れが行き届いた茶畑が見渡す限り続いている。ここはカナンデヴァンという銘柄がつ […]

09/26/2012

コーチからおよそ140km。ムナールは美しい山岳地帯にある紅茶の産地だ。国立公園に指定された標高1,300〜2,100mの岩肌に、しっかりと手入れが行き届いた茶畑が見渡す限り続いている。ここはカナンデヴァンという銘柄がつくられる南インド最大級の紅茶プランテーション。山深い茶畑のなかにあるバンガローは宿泊が可能で、イギリス植民地時代につくられた建物の、大きな窓から広がる茶畑を眺めていると、聞こえてくるのは静寂ばかり。そんな神秘的な空間で、ていねいに手摘みされた茶葉でつくられた紅茶を飲むと、すうっと体へ染みわたる。周囲の自然のように清涼感にあふれピュアな味わいに、心も身体も洗われた。
インド人の生活はチャイとともにある。朝起きて一杯、シャワーのあとに一杯、朝食のときにまた一杯、会社に行ったらもう一杯……。ふつうでも4~5杯、一日に10杯以上飲む人もいる。不思議なのは、昼食あとは午後3時過ぎまで、ほとんどの人が飲まないこと。私たちの感覚だと食後の一杯こそ飲みたくなるが、それはしない。「どうしてその時間に飲まないか? うーん、昔からそうだったから、考えたことないなぁ」と、ガイドのビピン。3時半を過ぎるとチャイが解禁となり、町のチャイスタンドは、ふたたび人であふれはじめる。
インドのコーヒー生産量も多く世界で10指に入るほどだけれど、そのほとんどが輸出用で、国内でコーヒーを飲むのは南インドだけ。コーチにあるコーヒー専門店『ラビズ・コーヒー』では、森林を伐採しないシェードグローン栽培という伝統的な方法でつくられた、ワヤナードという産地の有機栽培コーヒーを取り扱っている。店の奥で焙煎されたコーヒーはフルボディで力強いおいしさ。この機会に味わってみては?