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台湾の国民的朝食、蛋餅

台湾は、朝ごはんが楽しい。人々は、平日なら通勤途中に店に寄り、その場で食べたり、テイクアウトしたり。休日なら家族みんなでなじみの店に出かけてきて、自宅の食卓よろしく、路上にはみ出した外席のテーブルを囲む。そんな習慣だから […]

01/07/2016

台湾は、朝ごはんが楽しい。人々は、平日なら通勤途中に店に寄り、その場で食べたり、テイクアウトしたり。休日なら家族みんなでなじみの店に出かけてきて、自宅の食卓よろしく、路上にはみ出した外席のテーブルを囲む。そんな習慣だから、台湾人は日本に来ると朝食には苦労するそうだ。東京に留学経験をもつある女性は「しかたなくコンビニでおにぎりやサンドイッチを買っていた」と苦笑していた。
蛋餅は、豆漿(豆乳)と油條(揚げパン)、油飯(おこわ)、飯糰(おにぎり)などと並んで、朝ごはんの定番メニューのひとつ。台北には毎朝、行列のできる蛋餅専門店もある。リー・シュン・ファンさんも「朝食屋さんに行ったら必ず注文する」ほど好きなメニューだそうだ。
餃子の皮のように出来合いの生地が1枚単位で売られているから、家でも簡単につくることができる(粉と水のシンプルな配合のため、生地からつくるのもそれほど手間ではない)。基本の具材は卵だが、リーさんのお気に入りは、そこにベーコンとチーズをプラスしたデラックス版。好きにアレンジすればいいから、バリエーションは無限だ。
おいしいもの好きのリーさんは料理するのも好きで、友だちを家に呼んで得意料理をふるまうことも多いという。ひとりのときは、オムライスやチャーハン、パスタなど、お腹にたまるメニューに限る。「だから蛋餅は、ひとりのときはつくりませんけどね(笑)」。そんなリーさんが今、興味深々なのが日本のたこ焼き器。「食卓でたこ焼きが焼けるなんて、おもしろい!」と感心しきりで、我々取材班が蛋餅に惹かれているのとちょうど同じように、「たこパ、やってみたい!」と子どものように笑った。
» PAPERSKY #49 Taiwan | COOK Issue